ミステリー映画『蜘蛛の森』(宋一坤(ソン・イルゴン)監督、オークフィルム制作)が9月3日の公開を控え、二重の喜びに包まれている。

 『蜘蛛の森』は最近、スペインで開催される第52回サンセバスチャン映画祭の公式コンペ部門と新人監督部門の2部門への出品が決まったのに続き、「アジアのサンダンス映画祭」と呼ばれている第5回東京フィルメックスへの出品も決まるなど、公開前から話題を集めている。

 サンセバスチャン映画祭は世界の6大映画祭の一つとして知られる権威ある国際映画祭で、現地での反応と雰囲気からも受賞の可能性は非常に高く、トロント国際映画祭と東京フィルメックスからも主催側の積極的なラブコールを受けている。

 こうした反応について『蜘蛛の森』の制作会社側は「禍転じて福となす」といった表情を隠せずにいる。

 今年7月に試写会を行った『蜘蛛の森』は、作品性は認められながらも、夏休みシーズンの雰囲気には合わないという理由で公開が延期された。

 このため制作陣は確実に上映館を確保できる9月に公開を延期して、その間に海外での評価が高まったことが影響して映画関係者はもちろん、一般の映画ファンからも多くの関心を集めている。

 『蜘蛛の森』は重症を負って14日間の記憶を忘れてしまったドキュメンタリー番組のプロデューサーが自分の過去をたどりながら殺人事件に関するミステリーを解決していくという心理ミステリー。カム・ウソン、ソジョン、カン・ギョンホンなどが出演した。

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