多くの話題を提供したSBSテレビのドラマ『パリの恋人』が小説化された。

 今回出版された『パリの恋人』の小説は、原作者のキム・ウンスク、カン・ウンジョンの両作家が手がけた撮影前のシナリオを基本にロマンス小説家のユ・ホヨン氏が執筆した。

 さまざまな名台詞と共にドラマの名場面が描かれたこの小説を通じて視聴者が再びドラマを見たいと思ってくれればと出版社側は期待を寄せている。

 台詞や表情の演技でストーリーを導いて行くドラマとは違い、小説では心理描写を通じた微妙な感情表現が可能なため、読み手に新鮮な印象を与えることができる。

 また、撮影途中で台詞や状況修正をするドラマとは違い、本来のストーリーが忠実に展開されるため、ドラマとはまた違った印象を与える。

 しかし、ドラマとの最大の違いは結末部分にある。

 現在、作家は原作者から原稿を渡され、9月初めを前後して発売される第2巻の執筆に励んでいる。

 第2巻では視聴者の間で賛否両論となった「シナリオの中の話」という結末は変更される模様だ。

 ドラマは今までの話はテヨンが書いたシナリオだったことを明らかにした後、「シンデレラはいた」という新聞記事、テヨンとギジュが現実の世界でも会うことになる設定を通じて現実と想像の世界が共存する形でエンディングを迎えた。

 出版社の関係者は「SBSiや原作者などとエンディング部分の修正について論議を重ねた。ドラマの結末とは内容が異なるだろう」と説明した。

 小説ではこれまでの話がテヨンの書いたシナリオだったという基本的な枠組みから脱して、パリでテヨンとギジュが再会して終わるという可能性が高いという。

 全2巻、各360ページ、9000ウォン。

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