「なぜ崔真実(チェ・ジンシル)は暴力を受けても離婚しないのか?」

 今月1日、暴力騒動が再び起こってから、こうした質問を多く受けるようになった。毎回、筆者が答えることは同じだ。「崔真実がチョ・ソンミンを非常に愛しているから」

 今日はこれまで答えること自体が嫌になったり、すべてを話すにはとても長すぎるこの質問に対して真剣に答えたいと思う。しかし、まず崔真実という一人の人間が生きてきた人生に対しての深い理解が前提条件となる。

 第1の原因には非常に長い間、韓国のトップスターとして君臨してきた彼女のプライドの高さにある。彼女は女優としても普段の生活でもすべてを最高で完璧にしようと努力してきた。以前の暴力騒ぎの時もメディアに露出することを避けるため、絶対に病院へ行かなかったことがそれを証明している。一般人にとっては簡単な離婚でも、彼女にとっては致命的な汚点になるということだ。

 2番目は母性愛のためだ。父親のいない家庭で育った彼女は、二人の子供には同じ思いを絶対にさせまいと強く思ってきたからだろう。息子の誕生日だった3日、彼女は病院で自分のケガよりも誕生日を両親と過ごせない息子のことばかりを考えていたという。


 3番目は世間の非難と夫に対する同情心のためだ。チョ・ソンミンの人生が順調であったら、すぐにでも別れるのだが、現実にはそうではない。夫の墜落は最終的には自分に非難の矢が向けられるということを彼女はよく分かっているし、四面楚歌に追われた夫に対する同情心もあるのではというのが関係者らの話だ。 

 4番目は嫉妬心のためかも知れない。今離婚をすれば自分は芸能人のため、しばらくは一人で生きて行かなければならないが、夫は経済的には苦しいが、女性に人気のないタイプではないため、すぐに他の女性と交際を始めるかも知れず、それを黙っては見てられないというのがアンチファンの主張だ。

 5番目は離婚による今後への影響を恐れてのためだろう。崔真実は結婚前には少なくとも年間に20億ウォン程度は稼ぐトップスターだったが、結婚後に激減した人気に内心不安になっていた。ここで離婚まですることになれば結果は火を見るよりも明らかということだ。

 最後に崔真実はまだ希望を持っているかも知れないということだ。厳しい芸能界でいくつもの困難を乗り越えてきた彼女の底力は希望だった。

 彼女は今も幸せな結婚に対する希望を捨てていなかった。最終的に離婚をしなくてはならない状況になった時には、少なくとも互いの未来を祝福できるようなハッピーエンドを望んでいるかも知れない。崔真実の言葉通り「男は女次第」であるなら、離婚も女次第ではなかろうか。

ペク・ヒョンラク/放送作家

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