在日韓国人2世のミュージシャン、梁邦彦(ヤン・バンオン/44)が3年ぶりに5thアルバム『Echoes』をリリースした。

 済州(チェジュ)が故郷の父と新義州(シニジュ)が故郷の母の間に生まれた梁邦彦は、5歳の時から東京芸術大学の滝崎鎮代子教授にピアノレッスンを受けた。

 日本医科大学を卒業後、1年間病院で勤務した元医師のキーボードプレーヤーだ。86年に浜田省吾のツアーに参加した梁邦彦は、アジア全域をカバーするスターTVの番組『精武門』の音楽を手がけてその名が知られるようになった。

 96年には1stアルバム『The Gate of Dreams』をリリースし、これまでに4枚のアルバムを通じて韓国でも高い人気を誇ってきた。

 今回の5thアルバム『Echoes』では、国楽やモンゴル音楽といったアジア音楽をはじめ、アイルランドのケルティック、ロック、ポップ、ジャズ、クラシックなど、さまざまなジャンルを独自のスタイルで表現している。

 先月15日に済州島で開かれた第37回アジア開発銀行(ADB)年次総会主催の文化イベントで公演した梁邦彦は、モンゴルをテーマにしたドキュメンタリー番組の音楽制作を手がけるなど、活発な活動を展開している。

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