カンヌがグランプリに選んだ『オールド・ボーイ』が世界の映画館で続々と公開される。

 『オールド・ボーイ』がカンヌ国際映画祭のグランプリ受賞作として、英国をはじめとしたヨーロッパ、日本、米国で続々と公開される予定だ。

 『オールド・ボーイ』はカンヌ国際映画祭コンペ部門への出品が決まる前から海外で好評を得ていた。米国のサイト「aintitcool.com」(www.aintitcool.com)が選ぶ10本の映画に選ばれて話題を集めた。また、日本には220万ドルで販売され、今年の初めにはハリウッドでリメークされるというニュースが流れ、世界的に知られるようになった。

 『オールド・ボーイ』の制作会社「ショーイースト」は24日、「グランプリ受賞の知らせを聞きつけた『aintitcool.com』の関係者から来年の全米公開を祝う電話を受けた。近親相姦といった素材に保守的な米国の映画界がグランプリを受賞した『オールド・ボーイ』に好意的な反応を見せている」と伝えた。

 カンヌ出品が決定する前に英国の独立映画専門配給会社「Tartan」に販売された『オールド・ボーイ』は、同社が米国での配給も担当している。

 ショーイースト側は「権威ある映画祭での受賞作に関心が高い米国人なだけに、一度公開されておもしろいと口コミが広まれば、上映館も雪だるま式に増える」と全米公開に大きな期待を寄せた。また、今回のカンヌ・フィルムマーケットで世界各国に販売された『オールド・ボーイ』は、グランプリ受賞を追い風に続々と公開される予定だ。

 今回の受賞に伴って『オールド・ボーイ』は、受賞記念イベントの開催を予定している。

 朴賛郁(パク・チャヌク)監督と崔岷植(チェ・ミンシク)がフランスから帰国する25日午後6時からは、ソウル市内のプラザホテルで記者会見と共に関係者が集まり祝賀パーティーを開く予定だ。また、世界に認められた映画を再びスクリーンで観たいという声に応えて再上映の準備も進められている。

 一方、映画館サイトの「シネウェル」(www.cinewel.com)は、31日午前10時からのオンライン公開に先立って1000人に無料配信する。

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