映画
カンヌ・フィルムマーケットで韓国産ホラーが人気
フランスのカンヌで開かれているカンヌ・フィルムマーケットで韓国のホラー映画が人気だ。
フィルムマーケットは巨額が飛び交う市場であると同時に、どういったジャンルが海外で人気なのかという傾向を掴む場としても利用される。
カンヌ・フィルムマーケットは規模や開催時期といった面でミラノやAFM(アメリカン・フィルム・マーケット)など他の主要フィルムマーケットを圧倒して最も重要視されている。
今年のカンヌ・フィ泣?マーケットは期待とは裏腹に買い手が減少し、これといった話題作もないことから、韓国産ホラー映画に関心が集まっている。
その中でもキム・ハヌル、リュ・ジン共演のホラー映画『霊』は台湾、タイ、スカンジナビア、香港などの12カ国と契約を交わし、日本の大手映画会社4社は現在も獲得競争を繰り広げているが、今回のマーケットで契約先が決定する見込みだ。
配給会社のショーボックスは映画祭の閉幕までに15億ウォン以上の契約を交わすものと見込んでいる。『霊』は米国でのリメークも検討されている。
また、アン・ビョンギ監督の新作『分身娑婆』も英国の映画会社に10万ドルで販売された。100万ドルを超える他の契約に比べて額は少ないが、英国に販売された韓国映画の中では過去最高の額となる。
『分身娑婆』はすでに300万ドルで日本の映画会社と契約を結んでおり、完成前にして早くも制作費の多くを回収できる見込みだ。
まだ具体的な販売実績はないが、キム・ユミ、任恩敬(イム・ウンキョン)出演の映画『人形師』にも多くの関心が寄せられている。購入に関する問い合わせは日本を中心に寄せられているという。
『Uninvited』という英語タイトルで紹介されているイ・スヨン監督の『四人用の食卓』(日本タイトル『4人の食卓』)にもバイヤーたちの関心が集中している。すでに全智賢(チョン・ジヒョン)の人気で日本をはじめアジアの多くの国には販売されたが、今回のフィルムマーケットではヨーロッパ各国からも多くの関心を集めている。