日本の女性トップアーティスト、安室奈美恵が公演詐欺に遭って法的に対処する構えだ。

 安室は今月13日からソウルのオリンピック公園体操競技場で3日間にわたって行った来韓公演の出演料を半分も受け取ることができず、韓国内のプロモーションを担当するパレット社が、今公演の韓国側の代行会社を務めた「J社」を相手取って法的訴訟を起こす構えでいることが分かった。

 今回のトラブルで韓国の音楽業界にとっては国際的な信頼を失った上に、韓日大衆文化交流に水を差す結果となってしまった。

 日本パレット社の社長は今月15日、3回の韓国公演を終えた後「こんな仕打ちを受けたこと自体が信じられない。すべての終りだ」と憤慨し、訴訟する意思を関係者に伝えたという。

 安室奈美恵は当初、今回の公演でJ社から出演料の先払いを約束されていたが、エージェント側の事情で契約金のみを受け取ってステージに上がった。しかし、J社が初日の公演が終わった時点で「観客が少なくて支払いができない」などの理由で出演料の支給を引き延ばしたという。

 結局、公演最終日の15日、公演途中にJ社側の関係者らが、入場収入を持ち逃げする事態に至った。公演関係者は安室側が公演期間中の宿泊費や車両、セキュリティー費用をはじめ、予定の半分以上の額を受け取ることができず、照明、音響、設備などのスタッフもほぼ全員が給与を受け取ることができなかったという。

 しかも、公演最終日の15日に安室と共演した「ピ」も直前になって出演が危ぶまれるトラブルに巻き込まれていたことが分かった。当初の契約とは異なり、J社が出演料の支給を公演直前まで出し渋ったが、最終的に何とか受け取ることができて公演自体は無事に終えることができた。

 パレット社の社長は追って出演料を支払うと言うJ社側との約束を信じて一先ず日本に帰国したが、予め計画されていた公演詐欺と断定し、これを法的に対処するため、近日中に再び韓国を訪れる予定でいる。

ホーム TOP