映画『太極旗を翻して』(日本タイトル『ブラザーフッド』)が利益を無視した破格の謝恩セールを断行する。

 制作会社の姜帝圭(カン・ジェギュ)フィルムは9日から30日まで、映画入場料を週末4000ウォン、平日3000ウォンにそれぞれ半額にすることを決定した。

 これは割引された入場料の全額が映画館側の収入となり、姜帝圭フィルムは収入を完全に放棄するものになる。

 姜帝圭フィルムは5日、「『太極旗を翻して』をもう一度観る観客が多いため、入場料を半額にした。観客動員1100万人の突破を記念した謝恩イベント」とコメントした。

 3日に1109万人の観客動員を突破、映画『実尾島』(日本タイトル『シルミド/SILMIDO』)の記録を4万人以上上回り、韓国映画の興行記録を塗り替えた『太極旗を翻して』は、全国234カ所の映画館で上映中されており、今回の謝恩セールでその勢いがさらに増す見込みだ。

 公開中の映画が全国的に半額イベントを実施するのは韓国映画史上初の試みであることから、これを歓迎する観客の一方で映画界からの反発は強い。

 某映画関係者は「ファンサービスも良いが、『太極旗を翻して』が先月末から各種の割引イベントで映画流通市場を混乱させており、今回また3週間以上もの半額イベントを実施するのは理解に苦しむ」と指摘した。

『スポーツ朝鮮/キム・ホヨン記者 allstar@sportschosun.com 』

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