「オーバーでいかにも女優という感じは嫌です。その代わり私が好きな役の演技を見て私を応援してくれたら本当に嬉しいですね」

 「韓国で女優として生きることとは何か」という質問に考える間もなく返ってきた言葉だ。

 その女優とは、先週スタートしたKBSの月火ドラマ『白雪姫』で整形美人のチャン・ヒウォン役を演じているオ・スンヒョンだ。

 彼女に関心が寄せられているのは今回のドラマでこれまでのイメージを完全に覆したからだ。最近流行りの言葉で「ラグジュアリーな都会的魅力」というイメージを作ってきた女優が“ブスの典型”に変身したのだ。オ・スンヒョンの演じる役は全身整形手術をして過去を消してしまったアナウンサー。しかし、外見は変えたものの以前の習慣を捨てきれず、常に葛藤するもどかしい女性でもある。

 実際、第1回目の放送でオ・スンヒョンの顔を見た視聴者は、腹を抱えて大爆笑した。

 整形前の顔に扮装した姿を見て爆笑したのだ。付け歯で八重歯を作り、マッシュルームヘアーのかつらを被って時代遅れのメガネで完成させた。この手術前のオ・スンヒョンのあだ名は「後姿だけスーパーモデル」。扮装した姿を見た母親には「うちの娘って本当におかしいわね。おもしろすぎ」と何度も言われたという。

 結局、ドラマの中で彼女は、体型以外のすべての部分にメスを入れる。しかし、変身した外見とは異なり、生活習慣は以前のままであるがために悲劇が連続して起こる。漫画『カンナさん大成功です』を読んだ人なら簡単に想像がつく漫画的想像力だ。

 「手術前の癖がそっくりそのまま残っています。どこでもオナラをして、服の上から下着を引っ張って、コンビニで買ってきたキムパプ(のり巻き)を食べることが好きで…。もったいないですよね。でも、女性だったら彼女の姿を理解できると思います」

 170センチを超える身長のためか余計にスマートに見えるオ・スンヒョンは「二十歳の時は今よりも8キロも太っていて50キロ以上ありました」と言って周囲を再び驚かせた。オ・スンヒョンは「痩せすぎて最近では強壮剤の代わりにクロヤギを食べています。この前は母がウナギを食べさせてくれました」と言う。

 オ・スンヒョンは「これからはバラエティー番組には出ない」と心に決めたという。「女優としてなら分かりませんが、ただのタレントとしなら出たくありません。最初の頃は生意気だとか随分と言われましたが、最近では逆に一貫性があっていいなんて言われたりもします」と笑った。

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