女性にとって恋愛の三角関係は悩みと頭痛の種となることがあるが、その且閧ェ魅力的な男性であれば一度は経験してみたいと思うかも知れない。

 劇的な緊張感と葛藤、情熱と爆発を誘発する三角関係。そのためか「三角関係」は映画には欠かせない永遠のテーマとして定着している。

 16日に揃って公開される『マルチュク通り残酷史』と『氷雨』でハン・ガインと金ハヌルは、それぞれクォン・サンウと李ジョンジン、李誠宰(イ・ソンジェ)と宋承憲(ソン・スンホン)の間で揺れる三角関係の中心人物だ。果してどちらの関係が哀切で深刻なトライアングルだろうか。

 1978年のマルチュク通りのある高校を舞台に繰り広げられるスクールアクションロマンス『マルチュク通り残酷史』の紅一点を演じるハン・ガインは、当時多くの男子高校生たちをときめかせたオリヴィア・ハッセーに似た女子高生のウンジュ役を演じる。

 専門高校に転校して来た“優等生”のヒョンス(クォン・サンウ)と“番長”のマンシク(李ジョンジン)の間で三角関係になる人物だ。友人だが互いに正反対の性格同士の男子高校生の間で葛藤を誘発する。

 一本の映画で二人の俳優とキスシーンを演じることになった幸運なハン・ガインは「キスをした印象はクォン・サンウさんの方が少しだけソフトに感じた」と感想を語った。

 アラスカで雪山登山に向かったが遭難した先輩、後輩同士のチュンヒョン(李誠宰)とウソン(宋承憲)。極限状態の中、二人の男は一人の女性を思い出す。そんな二人に想いを寄せられる人物は、ギョンミン役を演じる金ハヌル。

 妻のいる男性と愛に溺れる女性の純粋さを雪原の純白さのように表現した金ハヌルは、前作で固定されたコミカルなイメージから完全に脱して『Love Letter』のような感覚的でありながらも哀切な愛のヒロインを演じた。

 妻を持つチュンヒョンとの終わることのできない愛と幼馴染のソンウの告白に直面した彼女は、果してどちらを選択して観客の涙腺を刺激するだろうか。

『スポーツ朝鮮/チョン・ヒョンソク記者 hschung@sportschosun.com 』  

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