第4次日本文化開放以降、初めて韓国のお茶の間に登場した日本ドラマは、いったいどんな反応を集めているのだろうか。放送開始から2週目を迎えた日本ドラマは、当初の予想に反して不調であることが分かった。

 もちろん地上波ではないケーブルテレビで放送され、一部の熱心なドラマファンはホームページなどの掲示板を通じて熱烈な支持を見せているが、数値で見た実際の支持率は限りなく不調だ。

 日本ドラマの平均視聴率(1月5日~1月12日)は0.4~1.4%。作品によって多少の差はあるが、同じ時間帯に放送されていた以前の番組よりもやや低いか、ほぼ同じ水準だ。

 ケーブルテレビの映画専門チャンネル「OCN」で放送中の『First Love』(0.6%)、MBCドラマネットの『東京ラブストーリー』(0.4%)、 SBSドラマプラスの『ゴールデンボール』(0.5%)の視聴率は軒並み1%を下回った。映画版も制作された『踊る大捜査線』だけが1.4%の視聴率を取り、辛うじて健闘している程度だ。

 「史上初の日本ドラマ開放」としてスポットライトを当てられたこれらの作品が不調な理由は、いったい何だろうか。

 新年早々から日本の小泉首相が靖国神社に参拝したことをはじめ、独(トク)島の領土問題など、ドラマ以外の政治的、歴史的感情も作用したが、専門家らは基本的に「開放が許容された瞬間、むしろ熱が冷めた」という点で意見を一致させている。

 輸入が禁止されていた日本の文化商品を独占していたマニア層が、これ以上“違反の快楽”を楽しむ意味がなくなったためだという。「誰もが観られるようになった日本ドラマには、もう魅力がない」という意味だ。

 韓国ではすでにトレンディドラマのブームが去ったという分析もある。文化評論家の金ドンシク氏は「チェ・スジョンと崔真実(チェ・ジンシル)が共演したドラマ『嫉妬』以降、10年間以上にわたって韓国のドラマシーンを支配してきた日本のトレンディドラマスタイルが、これ以上通用しなくなった状況」と分析した。

 こうしたテレビ業界の現実の中、最新作でもない数年前の日本のトレンディドラマに人気が集まるはずがないという指摘だ。もちろん、まだ結論を出すには早いが、現時点では韓国国内での日本ドラマの将来はあまり明るくないようだ。

jan10@chosun.com

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