「何もかもが初めてです」

 日本の大衆文化第4次開放まであと30分という31日の午後11時30分、ソウル市内のオリニ(子供)大公園ドームアートホールで、国内初の日本語歌詞によるライブを開催する日本のグループ「TUBE」のボーカル、前田亘輝は「韓国でのライブも初めてで、深夜にライブをやるのも初めて、新年を迎えるカウントダウンライブも初めて」としながら「すべてが初めてで、新鮮です」と語った。

 今回のライブのために来韓した「TUBE」のメンバーに30日午後、単独インタビューを行った。

 メンバーらは「韓国の日本文化全面開放のテープカットを自分たちがすることになったのは『栄光』という言葉以外では言い表せない。日本とまったく同じように韓国のファンにも会いたい」と口を揃えた。

 「TUBE」は1985年に結成され、いわゆる「Jポップ」と呼ばれるシーンをリードしてきたベテラングループ。ボーカルの前田をはじめ、ギターの春畑道哉、ベースの角野秀行、ドラムの松本玲二は皆親しい仲で、18年間一度もメンバーチェンジせずにグループを続けてきた。

 これまでにリリースしたアルバムは25枚で、シングルは41枚にもなり、日本で計2800万枚のアルバムセールスを記録した。メンバーらは「『昔のバンド』と言われるのが心配で、アルバムの枚数は言いたくない」と笑った。

 「TUBE」の曲『ガラスのメモリーズ』は、国内グループの「CAN」が『我が人生に春は』というタイトルでカバーしてお馴染みだ。

 「TUBE」は今年5月に日本で発表したベストアルバムを来年1月初めに韓国でもリリースする。このアルバムには韓国のファンのために『ガラスのメモリーズ』はもちろん、シン・スンフンとコラボレーションした『Dreams of Asia』をボーナストラックとして収録した。

 「韓国で日本音楽の開放という歴史的瞬間を体験するために、31日の深夜からライブを行うことになりました。新年を迎えるカウントダウンライブは、日本のファンに随分前からやってほしいと言われてきたことですが、韓国で初めてやることになり、日本のファンが焼き餅を焼いています」

 「知っている韓国語はあるのか」と尋ねると、メンバーらは「アンニョンハセヨ(こんにちは)。ウリドゥルン TUBE イムニダ(私たちはTUBEです)。イルボネソ ワッソヨ(日本から来ました)」と韓国語で話した。

 韓国人アーティストの中ではシン・スンフン、BoA、高耀太、チョ・グァヌなどを聴いたと言うメンバーは「KポップとJポップがこれから本格的な交流をすれば、とても素晴らしい音楽が生まれるでしょう」と語った。

 31日のライブには、シン・スンフン、CAN、チョン・ジェウクなど、国内のアーティストも出演する。今回のライブは入場無料で、ケーブルテレビの音楽専門チャンネル「m.net」が生中継する。

 「私たちは日本で『夏バンド』と呼ばれています。それだけノリのいい曲が多いんです。

今回は室内でのライブですが、次回は夏に釜山(プサン)の海岸で、もっと多くの人の前でライブをしたいですね」

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