『踊る大捜査線』はテレビドラマの人気に続いて1998年の劇場版公開でも大きな成功を収めた日本の刑事映画だ。

 5年ぶりに登場した続編『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(12日公開)は、日本で前作を凌ぐヒットを記録した。

 本広克行が監督を務めたこの映画には日本映画の顔とも言える織田裕二をはじめ、前作に出演したお馴染みの面々が再び登場している。

 このシリーズの最大の魅力は、警察署を舞台に主要キャラクターを生き生きと描き出している点だ。無難に事を済ませ、口だけで何もしないが、結局は責任を果たす人間的な刑事たちの子気味よいユーモアは、続編でも変わらずに威力を発揮している。

 巨大なヒットを念頭に置いているのなら、この映画のユーモアはトップレベルかも知れない。しかし、ストーリーははっきり言って三流だ。

 連続殺人事件を主軸に4つの事件が展開するが、これらの間に有機的な関係は存在しない。連続殺人事件も犯行の動機から手法に至るまでの流れが一貫していない。話の中に十分に馴染みきっていないメッセージの数々は、いくつかの粗悪な状況と台詞の中で貧弱さを露呈する。

 それに加えこの映画は、昇進した女性に対する偏見もためらいなく露出している。30代のリストラされた元サラリーマンを犯人に設定しておきながら社会的な脈絡には触れずに横説竪説し、男女平等を広報するために起用されたという女性初の特別捜査本部長にすべての過ちを押し付け、意とも簡単に解雇してしまう。

 こうして映画はまるで巨大な社会悪でもとり除いたかのように説教染みたことを並べ、自ら拍手をしながら終わらせる準備をする。

 温かい人間味を前面に出した映画の中の意味不明な怒りを、一体どう理解すればいいのか。

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