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「雪往ソルレ映画祭」が12日から開幕
降りしきる雪の中で目をつぶったまま寝そべっている女性が見える。
大きく息をして目を開いて空を見る女性。遠く離れたカメラは山から村に降りる女性を捉える。女性はみるみると小さくなり、雪が降りしきる。
岩井俊二監督の『Love Letter』はこうして始まる。二人の女性が手紙のやりとりをしながら一人の男性を思い出す過程を描いたこの映画で雪は、懐かしさでありときめきだ。冬に恋人と一緒に一日中こんな映画を観られたらどんなに幸せだろうか。
「雪往(ソルワン)ソルレ(ときめきの意)映画祭」は、雪が降ればときめく人々のためのイベントだ。
12~18日、ソウル市・明洞(ミョンドン)の中央(チュンアン)シネマで開催されるこの映画祭には『Love Letter』をはじめ、『スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞』、『クラシック』、『シングルス』、『菊の花の香り』、『ディボース・ショウ』、『冷静と情熱のあいだ』の7本のラブストーリーが交互に上映される。
全度妍(チョン・ドヨン)、ペ・ヨンジュン主演の『スキャンダル』は、200年前の朝鮮時代を背景にした浮気者の愛を、チョ・スンウ、ソン・イェジン主演の『クラシック』は母と娘の時代を交錯する恋愛を、厳正化(オム・ジョンファ)、チャン・ジニョン主演の『シングルス』は独身男女の率直な愛情表現を、チャン・ジニョン、朴ヘイル主演の『菊の花の香り』は胸が痛む懐かしさを、『ディボース・ショウ』はジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズのロマンチックコメディーを、日本映画『冷静と情熱のあいだ』は空間を越えた愛をそれぞれ見せてくれる。
入場料はそれぞれ5000ウォンだが、雪が降れば半額になる。中央シネマの関係者は「あられでも50%引きになる」とし、「クリスマスを控え、観客が雪と共に思い出作りができるようにと企画した」と説明した。問い合わせ(02)776-9024。