1995年12月に世界文化遺産として登録された宗廟(チョンミョ/朝鮮王朝の歴代帝王の位牌を奉った王室の祠堂)。

 ソウルの中心部に位置する鐘路(チョンロ)に面し、5万6000余坪の面積を持つ宗廟は、今日までその機能を失わず、朝鮮(チョソン)王朝の神位(シンウィ)を奉っている。

 ここは混雑したソウルの中心性を回復させる神聖な場所であり、韓国の伝統的な空間概念の「空の美学」を極大化している建築物だ。



 縦109メートル、横69メートルの「月台(ウォルデ)」と呼ばれる空間に足を踏み入れると、絶対的な空の空間の意味を体感できる。

 回りを鬱蒼とした林が取り囲んでいるため、都心の中なのにもかかわらず真空状態に置かれているような錯覚すら感じられる。

住所:ソウル・鐘路(チョンロ)区・臥龍(ワリョン)洞1
観覧時間:9:00~18:00(11~2月は17:30まで)、火曜日休み
観覧料:700ウォン
アクセス:1・3・5号線「鐘路3街」駅より徒歩5分
問い合わせ:(02)765-0195

『週間朝鮮=承孝相(スン・ヒョサン)/建築家』

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