SBSテレビの週末ドラマ『その女、人を捉まえたね』の終盤の展開が恐ろしい。紆余曲折の末、チョンスとポクニョが結婚し、すべての問題が解決したかに見えたドラマは、サンアの復讐が始まり、新たな局面を迎えている。10%台にとどまっていた視聴率も最近では20%以上を記録している。こうした“異変”には金テウ(32)の迫真の演技も大きく影響を与えている。

 「視聴者の裏をつく先の読めない展開が人気の秘訣のようです。普通、男女の主人公が結婚すれば争いは解決するはずですが、その時点からまた新たな話が始まってしまうんです」

 金テウの演じるチョンスは、米国留学を経験した冷たい男性。二人の女性の間で揺れるチョンスは、視聴者から“怒り”とともに“同情”を買っている。しかし、彼のやさしいまなざしに目の留まった視聴者は自然と“同情”するようになる。本人は最初はポクニョ(カン・ソンヨン)を、後半にはサンア(ハン・ゴウン)を引き立たせようと努力しているという。

 「私の心が変化する過程を十分に見せるだけの時間がありませんでした。ドラマの展開がとても早かったので。共感できない部分も少なくありません。でも、これも新しい次元の演技を学ぶ過程だと思っています。さまざまな感情を抑えて表現する方法を学んでいるわけです」

 金テウは1996年「KBSスーパータレント」で芸能界入りした。当時、米国に実験劇を学びに行く費用を準備するために、スーパータレント大会を受けたという。彼は中学校時代から映画俳優になるのが夢で、中央(チュンアン)大学の演劇映画学科に進学後は演劇に心酔した。

 「新しい作iを演じるたびに、役になりきるまでは食事も取れず、よく眠れずに苦しい思いをします。とても疲れますが、この習慣から抜け出せずにいます」

 10月公開の映画『頑張れ、クムスン』は、そんな彼が一転リラックスして撮影に臨んだ作品だ。“やさしい男”という皮を脱いで、大酒飲みの夫を演じ、完全に壊れたコミカルな演技を完璧にこなした。「コメディーが私の体質に合っているという事実を知った」と本人がいうほどだ。

 「良い演技をするためには、もう少し単純になる必要があると思います。俳優は理性と感性の二つの歯車を噛み合わせなければならないのに、私は頭で考えることにあまりにも偏っていたようです。

今回の映画を演じながら、それが少し分かるようになったみたいです」

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