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韓国最大規模の自然沼地「牛浦沼」
牛浦(ウポ)沼は韓国最大規模の自然沼地で、絶滅の危機に瀕している動植物が生息している巨大な自然博物館ともいえます。約1億4千万年前にあたる、中生代白亜紀に生成されました。1998年のラムサール(Ramsar)条約により保存湿地に指定され、世界的にも保存すべき価値ある自然の宝庫です。
この一帯には牛浦と木浦(モッポ)、沙旨浦(サジポ)、チョクチボルの4つの沼があります。中でも牛浦と木浦沼は全面積の13%ほどが淡水地域で、1億4千万年前の原始生態系がそのまま観察できる自然内陸湿地です。
70年代の初め、洪水防止のために築いた人工堤防の影響で、牛浦・木浦沼の一部が消滅していまいましたが、景観は依然として見事です。晩秋から冬にかけて、鬼蓮など珍しい植物の水草が広がり、真雁・川千鳥・白鳥などの渡り鳥が沼の上を飛び交う光景を目にできます。
現在、牛浦沼では湿地植物である鬼蓮をはじめ、サンショウモ・菖蒲・ヒシ・トチカガミなど168種の植物とバン・カイツブリ・ヘラサギ・マガモ・コガモ・オオハクチョウ・オオヒシクイなど62種の鳥類が生息しています。さらに、フナやコイなど28墲フ魚類、そしてトンボ・アメンボ・タニシなど342種の動植物が生息しています。
行き方:昌寧(チャンニョン)のヨンシン市外バスターミナルから遊漁(ユオ)、赤橋(チョクギョ)行きバスを利用、回竜(フェリョン)初等学校(小学校)で下車。約15~20分所要。昌寧発の遊漁、赤橋行きバスは、07:00~19:30の間、15台運行。
ホームページ:http://upo.or.kr
お問合わせ:牛浦沼生態学習館 Tel.055-532-9041 ※1階の展示室には牛浦沼の写真が展示されています(説明あり)。