七仏庵。7体の仏像が岩に彫刻されている所です。

 大きな岩には本尊仏と脇侍菩薩である三尊仏が彫られてあり、前方の大きな岩の四面にそれぞれ仏像を彫り、合わせて7体の仏像があることから七仏庵と呼ばれています。

 中でも磨崖三尊仏の仏像は、その姿が石窟庵の本尊仏と似ています。顔は豊かさがあって力がみなぎり、豊満で堂々とした姿です。

 脇侍菩薩は、豊満な顔・堂々とした体格・ボリュームのある肉体のラインなどは女性的というよりはむしろ男性に近く、微笑みも本尊仏に似ています。





 七仏庵は全体的に東を向いています。仏像付近には仏教の経典を石に彫った経石の破片が発見され、慶州(キョンジュ)博物館に保管されています。

 これらの岩石には架構の跡がはっきりと残っているだけでなく、瓦が散らばっていることから、法堂のような建物があったにちがいないでしょう。

 このような配置は中国の石窟寺院と似ています。そのため、もともとここにはかなり大きなお寺があったと思われますが、現在は小さな庵だけが残っています。

 これらすべての様式から、仏像は8世紀後半に彫刻されたものと推定され、堀仏寺址四面仏や石窟庵本尊仏と関連のある仏像であることは明らかです。



位置:慶尚(キョンサン)北道慶州市南山洞 山36

アクセス:神仙庵磨崖仏への入口から続く絶壁の道を下ると七仏庵が出てきます。


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