“絃の達人”金グァンジン(36)がニューアルバム『ソルヴェイジ』で2年ぶりにファンと再会した。男性デュオ「クラシック」の時代から『魔法の城』など高級な弦楽の旋律を入り混ぜた音楽で、卓越した成果を上げてきたシンガーソングライター、金グァンジンが披露する4番目のソローアルバムだ。

 金グァンジンは歌謡界では珍しい“非専業スター”だ。歌手兼作曲家でありながら、金融人でもある。延世(ヨンセ)大学・経営学科に在学していた当時、歌手デビューを果した彼は、米ミシガン大学でMBA(経営管理学修士)を獲得し、韓国の経済研究所と証券会社に勤めた。最近は金融界の司法試験と言われるCFA(公認財務分析家)のライセンスも獲得した。このように活動している非専業歌手は、現職の医師であるグループ『動物園』の金チャンギくらいしかいない。

 このように「1人2役」を務めるミュージシャンには弱点がある。死に物狂いで音楽に命をかける他のミュージシャンに比べ、「プロとしての精神」が弱いという偏見から自由になれないということだ。よく、「二股をかける」とも言われてしまう。アルバムの発表までは長い時間がかかり、活動する期間は短いため、大衆的な人気基盤を維持するのも難しい。

 反面、「食べていくため」という束縛から逃れ、自分だけの音楽を固執することのできる自由は、“非専業”のメリットだ。金グァンジンも自分の「1人2役」に対し、「経済的により自由に音楽をやりたいというのも一つの理由」と話した。「やりたい音楽」と「売れる音楽」の間で常に葛藤する「ミュージシャンの宿命」を考えると、理解のできる話だ。

 だからなフか。彼が『ソルヴェイジ』で披露する音楽は、最近テレビなどでよく耳にする歌謡曲とは一味違う。幻想的で荘重な色彩が濃い。クラシカルな弦楽の編曲才能も色褪せていない。

 その中でも、バイオリンを軸に、荘重に膨れ上がらせた旋律が出色の出来ばえの「ソルヴェイジの歌」は、金グァンジン特有の感受性を最も含蓄している曲だ。ギターとエレクトリック-ギターを対比したモダンロック「出勤」、グリース神話をモチーフにした「オデッせーに向けて」、淡白なフォークソング「オンリー・フォーユー」など、異なるカラーの曲で、過去2年間、更に多様化した音楽的視線を表現した。

 久々にファンと再会した金グァンジンは17~18日午後6時、建国(コングク)大学新千年館でアルバム発表記念コンサート「想像以上」(02-450-4387)を行った後、“金融人”に戻る予定だ。

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