スターインタビュー
小林教授「韓国角筆を探して2年…53冊から発見」
韓中日の角筆(先端を細く削った筆記用具で紙面に書いた文字)研究の最高権威である小林芳規(73)広島大学名誉教授が19日、ソウル大学文化館で韓国口訣学会(会長ナム・プンヨン)から感謝状を受けた。韓国古代の文献にも角筆があったことを最初に明らかにした功労だ。
「光栄だが、この感謝状は韓国の文献から角筆を捜すために努力した全ての人々に代わって私がいただくだけです」
角筆は小林教授が世界で初めて発見した昔の人々の筆記様式。およそ40年前、東京で古書の展示会が開かれた時、灯りの下で注意深く見たところ、鋭いもので文章の横に文字を書いた形跡を発見した。
「はじめは何かなと思いました。それが注意深く他の文献も見てみると、角筆の跡をさらに発見しました。約20年かけて京都と奈良で角筆表示のある本を約100冊見つけました。その中から見つけた角筆を類型化して見ると、角筆の用途がおぼろげに浮かんできました」
角筆は漢字の音読みを表示したり、口語体を表記する場合、あるいは本文に対する解釈が必要な場合など、さまざまな用途に使われた。小林教授は1992年、大学を退任後、8年間に渡って日本全国の47都道府県をくまなく歩き回り、角筆の表示がある書籍を捜した。そうして捜し出された本は3200冊。その間にも中国や英国、台湾、シルクロードなどを訪れ、角筆の表示のある東洋の文献を発掘した。
韓国の角筆文献の発掘を始めた小林教授は2000年7月、ソウルの誠庵(ソンアム)古書博物館で11世紀の経文に刻まれた角筆を発見した。現在、小林教授が韓国で見つけた角筆の表示のある文献は全部で53冊。
「中国で始まった角筆は韓国を経て日本に伝わった。カタカナもやはり角筆の符号が起源だと思われます」
16日に訪韓した小林教授は、23日までソウル大学奎章(キュジャン)閣のみならず、ソウル市・太平(テピョン)路の誠庵古書博物館、延世(ヨンセ)大学、高麗(コリョ)大学などにある古い文献を調査する予定だ。