ユ・ジェソク、ペク・ジョンウォン、チョン・ウソンの戦い…1400億ウォンの混ぜ麺市場、成績表は?

 毎年夏になると、汁なしでさわやかに楽しむことができ、甘酸っぱく辛さもある味で食欲をそそるビビン麺(混ぜ麺)市場のシェア争いが激しい。2016年に900億ウォン(約85億円)台だった市場規模は昨年、1400億ウォン(約132億円)台まで成長したが、今年は新型コロナウイルス感染症の再拡大により家にいる時間が長くなり、ビビン麺を買い求める消費者が一段と増えている。

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 韓国国内のインスタントビビン麺市場は毎年、元祖格の「Paldoビビン麺」が圧倒的な占有率で不動の1位を守っているが、各社が2位の座をめぐって激しい争いを繰り広げている。今夏には、お笑いタレントのユ・ジェソクをイメージキャラクターに起用した農心「ペホンドンビビン麺」が躍進した。発売から4カ月で既存の商品を抑え、販売2位を占めた。

農心、オットゥギ
▲ 農心、オットゥギ

 8月18日にチョソン・ドットコムがオフライン流通販売量を総合した結果、ペホンドンビビン麺は1月から7月のビビン麺販売量で2位と集計された。昨年2位だったオットゥギの「真ビビン麺」は今年、3位にダウンした。

 ペホンドンビビン麺は、Paldoビビン麺の販売量の半分に迫るものと推算される。ペホンドンが3月に発売された点を考えると、急激な増加と言える。農心は「ペホンドンビビン麺の発売後、ビビン麺の売上額が前年に比べ2倍以上成長した」と発表した。

 農心ではおよそ1年余り、全国のビビン麺の名店を訪ね歩き、ペホンドンビビン麺を開発したという。最近、あるウェブバラエティー番組で出演者を対象に、市中で販売されているビビン麺3商品に対するブラインドテストを実施した結果、ペホンドンビビン麺が一番おいしいビビン麺に選ばれた。お笑いタレントのユ・ジェソクをイメージキャラクターに抜てきし、「ビビン麺の匠、ペホンドン・ユ氏」という新たなキャラクターを付与したマーケティングが成功的だったという評価も受けている。

 オットゥギは昨年に続き、今年も真ビビン麺のイメージキャラクターに料理研究家のペク・ジョンウォンを起用したが、ペホンドンの躍進を止めることができなかった。「ペク師父推薦作」を掲げた真ビビン麺は、韓国で初めて東南アジアの植物を活用して香りを出したタマリンド・ヤンニョムソースを使用したビビン麺だ。一時市場占有率が80%に達していたPaldoビビン麺の占有率は大手スーパー、コンビニエンスストアでおよそ50%を記録していることが分かった。Paldoは3月に俳優チョン・ウソンが登場する広告映像を公開した。

イ・ガヨン記者

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