「いびつな性意識で重大犯行」… 6年の実刑判決にチョン・ジュニョン被告ら涙

 チョン・ジュニョン被告側は「該当社員が本人の同意なしにファイルを他人に渡したのは個人情報保護法違反だ。違法に収集された証拠には証拠能力がない」と主張した。しかし同地裁は「情報提供の動機は公共の利益のためのものであり、チョン・ジュニョン被告個人の人格権が侵害されることよりも優先される」として、同被告の主張を退けた。

 性犯罪被害者を考慮し、6カ月間にわたった公判は非公開で行われた。だが、同日の裁判長による判決言い渡しで具体的な犯行の様子が明らかになった。チョン・ジュニョン被告とチェ・ジョンフン被告は2016年3月、大邱市内のホテルで、同時に1人の女性を暴行した。パニック障害を持つ被害女性は過度の飲酒で意識不明の状態だった。チョン・ジュニョン被告とチェ・ジョンフン被告が暴行している時、ほかの人物たちその様子を携帯電話で撮影し、その後、自分たちも性的暴行を試みた。

 2016年1月に江原道洪川で少女時代ユリさんの兄は当初、性的暴行をしようとした女性が泥酔してベッドに嘔吐したことから、意識がなく床で失禁するほど抵抗不能の状態だった別の女性を暴行した。性犯罪の前科があったユリさんの兄に対し、同地裁は「再犯の恐れがある」として出所後3年間の保護観察命令を下した。

 チョン・ジュニョン被告、チェ・ジョンフン被告らは同種の犯罪の前科がなく、初犯であるのにもかかわらず懲役5-6年の重い刑を言い渡された。2人以上が性的暴行を振るう特殊準強姦(ごうかん)が認めたからだ。大法院の量刑基準によると、特殊強姦罪は基本が懲役5-8年となる。一方、一般的な強姦罪の量刑基準は懲役2年6月-5年だ。

朴国熙(パク・ククヒ)記者
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