インタビュー:イム・シワン「男同士の友情物ばかり…今度はメロドラマ出たい」

ドラマ『他人は地獄だ』で熱演

インタビュー:イム・シワン「男同士の友情物ばかり…今度はメロドラマ出たい」

「次の作品はマラソンの話…このごろは盛んに走っていて忙しい」

「軍隊にいる間、演技に対する渇きがとても大きかった。少なくとも2年間は休まず仕事をしたい」

 今年3月に軍隊生活を終え、2年ぶりにOCNの週末ドラマ『他人は地獄だ』で戻ってきた俳優イム・シワン(30)は、「力があり余ってる」と勇ましく語った。2014年にtvNドラマ『ミセン-未生-』で披露した、不器用で痛ましいところのある新入社員「チャン・グレ」の姿は影も形もない。今回の作品では、考試院と呼ばれる簡易住宅施設で出会う毒々しい隣人たちの間で次第に変わっていく作家志望の若者を演じ、新たな姿を披露したと評されている。

 10月2日午前、ソウル市三清洞のカフェで会ったイム・シワンは「撮影するのが楽しかったので、10部作にしかならなくて残念」と語った。10月6日に放送を終了する『他人は地獄だ』は、韓国軍を現役除隊(予備役へ転役)してから7カ月にもならないイム・シワンにとって、いろいろな意味で「運命」のような作品だった。「原作漫画の主人公役は先輩によく似合ってるように思う」という、軍隊の後任の推薦で出演を決心した。最初の撮影も、主人公の軍人時代のシーンだった。イム・シワンは「後任が『実際、主人公から先輩の姿がひょいひょい浮かんで見える』と言っていた」と笑った。

 アイドルグループZE:Aでデビューしたイム・シワンは、2012年にMBCドラマ『太陽を抱く月』で安定的な演技力を認められた。その後、KBS『赤道の男』、MBC『王は愛する』など、作品活動を地道に続けてきた。俳優として認めてもらえた理由には「天運」を上げた。「一作一作が、容易には出会えない作品だった。いい作品と出会うことが、まさに俳優の美徳ではないだろうか」。特に、主人公「チャン・グレ」を熱演した『ミセン-未生-』で彼のことを記憶している人は多い。イム・シワンは「実はほかのカラーの演技もたくさんお見せしたのだけど、引き続き『チャン・グレ』として見てもらえるのもうれしい。残念なところはあるけれど明るいイメージが、本当に気に入ってる」と語った。

 このごろは走るので忙しいという。1947年のボストン国際マラソン大会に出場した韓国の選手たちの物語を描いた映画『ボストン1947』を撮っている。「まだ演技をしているのか、ただ走っているのか、よく分からない」とイム・シワン。「軍隊から戻ってあまり経ってないから、それなりに自信あったけど…もうちょっと運動しないと」。照れ臭そうに、引き締まったふくらはぎに触れた。

 軍隊にいる間、多くのことを感じたが「一番怖かったのは、『ブロマンス(bromance。男性間の深い友情)専門俳優』になること」と語った。17年に映画『名もなき野良犬の輪舞』でソル・ギョング、『ワンライン/5人の詐欺師たち』でチン・グと非常にいい相性を示したイム・シワンは、今回のドラマではイ・ドンウクと呼吸を合わせた。「どうしてか、そういう作品ばかり続いてるけど、実はブロマンスにはちっとも関心ないんですよね。きちんとしたメロドラマを1本撮りたいです。あはは」。

ク・ボンウ記者

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