「苦痛は永遠に忘れられない」 ユニクロCM問題、パロディー動画まで登場

「苦痛は永遠に忘れられない」 ユニクロCM問題、パロディー動画まで登場

【チョソン・ドットコム】「慰安婦嘲弄(ちょうろう)CM」論争に巻き込まれたユニクロが問題になったCMの放送を取り止める中、パロディー映像がアップロードされ、わずか三日で再生数およそ9万回を記録するなど話題になっている。パロディー映像には、日帝強占期勤労挺身隊の実際の被害者だったヤン・グムドクさん(90)が出演し、ユニクロと日本政府を批判した。

 今月19日に全南大学史学科4年生のユン・ドンヒョンさん(24)が動画サイト「ユーチューブ」にアップした20秒の動画で、ヤンさんは日本語で「忘れられない」と書かれたボードを持っている。横に立っているユンさんが「僕くらいの年齢のとき、おばあさんは大変でしたか」と尋ねると、ヤンさんは「あのひどい苦痛は永遠に忘れられない」と答えた。またヤンさんは「私は思い起こさせてあげるのが好き。誰かのように簡単には忘れない」と語った。

 これは、10代の女性が「私くらいの年齢のとき、どんな服を着ていたの?」と尋ねると90歳のおばあさんが「80年も前のことを覚えているかって?」と答える、ユニクロのCMのパロディーだ。CMのおばあさんは「I can’t remember that far back(そんな昔のことは覚えていないよ)」と答えるのだが、ユニクロ側で字幕に「80年も前のこと」と特定して字幕処理を施し、慰安婦をからかう意図があるという批判が高まった。80年前の1939年は日帝強占期で、女性たちが慰安婦として強制動員されたり強制徴用の被害に遭ったりした時期だ。

 パロディー映像を作ったユンさんは、自分のブログに「易地思之(立場を変えて考えること)を通して相手の気持ちを理解することを望む」と、映像制作の意図を明かした。ユンさんは旭日旗とハーケンクロイツは同じだという内容のパフォーマンスを繰り広げるなど、歴史コンテンツ制作チーム「光希(光州の希望)」の活動を通し、歴史PR活動を行っている。

チャン・ウジョン記者
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