V.I逮捕状請求棄却、頭を痛める韓国警察

V.I逮捕状請求棄却、頭を痛める韓国警察

 警察がV.I逮捕にこだわったのは、バーニングサンとかかわった警察癒着捜査の成果が振るわなかったためだという見方がある。今回の捜査で、警察は現職警察官8名を立件し、このうち1名を逮捕した。しかし、この中でバーニングサン癒着に直接かかわったのは、バーニングサンに未成年者が出入りした事件を適切に処理しなかった警察官1名だけだ。唯一逮捕されたこの警察官は、別のクラブで以前起きた未成年者の出入り事件をもみ消した容疑だ。

 警察関係者は、バーニングサン事件の発端となった昨年11月の暴行事件でも、「警察とクラブの癒着は確認されなかった」と言った。この事件は、クラブの客(28)がバーニングサンで店員とケンカになったというものだ。この客は性犯罪を防ごうとして暴行を受けたが、出動した警察官がクラブ側をかばったという疑惑を取りざたした。警察は、地区隊(交番)勤務者全員を調べたが、この客が主張するようなことは確認できていないという。

 バーニングサンに投資したV.Iと共同設立者をかばったとの疑惑が持たれている総警=警視に相当=(49)の捜査も「大山鳴動して鼠(ネズミ)一匹」(騒ぎばかりが大きくて、実際の結果が小さい)という声が出ている。V.Iや共同設立者らが参加していた歌手チョン・ジュニョン被告(30)=逮捕・起訴済み=のグループチャット内容を国民権益委員会に情報提供した弁護士は、3月13日にラジオ番組に出演して「V.Iらは警察署長より上の階級の人物と癒着していた」と主張して大きな騒動となった。この総警はグループチャットで「警察総長」と呼ばれていた。

キム・スンジェ記者
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