V.I性接待疑惑で韓国警察「日本人投資家らも捜査」

捜査対象の日本人は7-9人
V.Iがホテル代を法人カードで決済、疑惑の矛先は所属事務所にも

V.I性接待疑惑で韓国警察「日本人投資家らも捜査」

 韓国の人気グループBIGBANGの元メンバー、V.I(本名=イ・スンヒョン)さんの性接待疑惑について捜査している韓国警察が、2015年にソウル市内の高級ホテルで性接待を受けた日本人投資家一行に対し、性売買特別法違反の疑いで捜査を行うと25日発表した。ソウル警察庁は、V.Iさんらが15年12月24日から2泊3日の日程で訪韓した日本人7-9人に風俗業の女性をあっせんした疑いで捜査を続けてきた。捜査の過程で警察は、V.Iさんと共に投資会社を設立した男性(34)から「売買春が行われ、(費用は)私が払った」という趣旨の供述を確保した。

 ソウル警察庁の関係者は同日、売買春に関与した女性17人を立件して取り調べていると明らかにした。警察関係者によると、女性らのほとんどが容疑を認めているという。

 当時、性接待を受けた日本人のうち1人は韓国でV.Iさんらと共に事業を行っていた。日本人らは現在、日本など韓国以外の国にいるという。警察の関係者は、適切な調査方法と時期を検討していると話した。

 警察は、V.Iさんが売春あっせんに関与したかについても調査を進めている。V.Iさんは日本人らが当時宿泊していたソウル市内の五つ星ホテルの宿泊費約3000万ウォン(現在のレートで約300万円)を、自身の所属事務所、YGエンターテインメント(YG)の法人カードで決済した。

 この事実が明るみに出ると、YGが性接待の事実を知っていたか、法人カードを会社の業務と関係のないことに使用して経費を水増しし、脱税していたのではないかとの疑惑が浮上した。

 YGは25日午前「業務とは関係なく発生した個人的な費用をV.Iが負担した」と説明した。法人カードで決済したことは事実だが、業務に関係ないものだったためV.Iさんが後日精算した、という意味で述べたと思われる。ソウル市立大税務学科のイ・ヨンハン教授は「所属事務所が芸能人に法人カードを与え、用途を制限することなく勝手に使わせた上、後に業務と関係のない支出の分を返還させるという形は、一般的には見られない」と指摘した。

 V.Iさんの弁護人は本紙の電話取材に対し「ホテル代をYGの法人カードで決済したのは確かだが、このカードは会社が自社所属の芸能人に収益を最終配分する前にあらかじめ支給するカードだ。ホテル代は会社の経費としては処理しておらず、税務的にも問題はない」と説明した。

 警察は17年12月、V.Iさんがフィリピンで開いた誕生パーティーにも風俗業の女性を招待し、売春をあっせんした疑惑についても捜査を進めている。警察はV.Iさんが女性らの所属する風俗店の支配人女性に1500万ウォン(約150万円)を渡した事実をつかんだという。

キム・スンジェ記者
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