韓国で今、真冬でもアイスコーヒーを飲む人が急増中

 ソウルの最低気温がマイナス4.5度まで下がった2月18日、ソウル・光化門エリアのとあるカフェは、昼食を終えてコーヒーを飲もうと集まったサラリーマンで混雑していた。その多くが厚手のダウンジャケットを着ており、マフラーをしたり手袋をしている人の姿も見られた。およそ20人の注文を聞いていたら、冷たい飲み物を購入する人が半分以上だった。一緒にやって来た一行5人が全員アイスコーヒーを注文するケースもあった。この店でアルバイトをしているチャン・ジエさん(23)は「気候に関係なく、アイス飲料ばかり注文する人もかなりいる。冬でもアイスボックスに随時氷を補充しておかなければならない」と語った。

韓国で今、真冬でもアイスコーヒーを飲む人が急増中

 今冬、オンライン上で最も話題を集めた新造語は「オルチュガ」だ。「凍え死んでもアイス飲料」を意味する韓国語を略したもので、寒い日にも氷が入った冷たい飲み物を買い求める人たちのことを言う。派生語として、凍え死んでもアイスアメリカーノばかり飲んでいるという意味の「オルチュガア」、アイスバニララテばかり飲んでいるという意味の「オルチュガバラ」などがある。「インスタグラム」などソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では「オルチュガ」に関する書き込みがおよそ2万件になり、「アイス飲料を注文した」として氷がたっぷり入ったドリンクの写真が次々アップされるてい。「フェイスブック」には昨年12月、「オルチュガ」たちが集まって作った「オルチュガ協会」のページも登場した。

 「オルチュガ」ブームがコーヒー業界の売り上げにも影響している。「STARBUCKS COFFEE」によると、昨年12月と今年1月、アイスアメリカーノの売り上げが前年同期に比べそれぞれ30%、40%増加したという。「EDIYA COFFEE」や「A TWOSOME PLACE」も昨年11月から今年1月にかけて、アイス飲料の販売量が前年同期に比べそれぞれ36%、28%増えたとのことだ。

 がちがち震えながらもアイス飲料を飲む理由を、自称「オルチュガ」たちに聞いてみた。サラリーマンのキム・サンファさん(34)は「水代わりに主にコーヒーを飲んでいるが、ゴクゴク飲んでこそ、のどの渇きやストレスを解消することができる。韓国のコーヒーはおいしくないので、氷を入れて希釈した方がまし」と話す。また、サラリーマンのユン・ヒサンさん(32)は「短い昼休みにコーヒーも飲んで帰るには、冷ます必要がなく、早く飲めるアイス飲料を飲まなければならない」と語った。大学院生のキム・ウンヨンさん(28)は「冬でも冷たいものを飲むのが若さの象徴。歯がしみて飲めなくなるまでは、絶対にアイスコーヒー!」と話し、親指を立てて見せた。

キム・スギョン記者
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