不正投票にボイコット…韓国音楽賞レースでファン暴走

 インターネット投票の集計を担当したLGテレコム側は「アイドルグループAに168票、アイドルグループBに18万4332票の不正投票があった。投票終了後、全数調査をして不正投票を集計から除外したので、受賞結果に影響はなかった」と正式にコメントを出した。ゴールデンディスクアワードを主催したJTBCプラスとゴールデンディスク事務局は特にコメントしていない。

 防弾少年団のファンたちは「コイン」がなければ投票権がないソウル歌謡大賞の投票方式にも問題提起している。コインを手に入れるには現金決済をしたり、広告を見たりしなければならず、未成年者がほとんどのファンたちは現金決済より広告視聴を選択するケースが多い。ところが、コインを支給する広告には援助交際に誘導するものやカジノの宣伝など、未成年者にとって不適切な内容が含まれている。

 こうした批判が高まっていることから、人気賞をなくすべきだという声もある。アイドルとそのファンたちを商売の道具としてだけ見なすのはやめるべきだというものだ。今月23日に行われる「第8回GAONチャート・ミュージック・アワード」では投票だけで決まる人気賞を廃止すると発表した。大衆音楽評論家のイム・ジンモ氏は「ファンたちは理性的とは言えない集中性を持っているため、客観性がなくなってしまう。授賞式の結果がファンたちによって左右されないよう、評価方式を公平なものに改善するのが望ましい」と語った。

キム・スギョン記者
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