韓国ドラマで今、年上女×年下男の「年の差カップル」が増加

ハム・ソウォン&ジンファ、ミナ&リュ・フィリップ…韓国のお茶の間を賑わすスーパー年上女性&年下男性カップル

韓国ドラマで今、年上女×年下男の「年の差カップル」が増加

 ハム・ソウォン(42)と、18歳年下の中国人男性ジンファさん(24)は、数年前まで「おばと甥っ子みたい」と非難するコメントに苦しんでいた。しかし夫婦の結婚生活が公開されると、雰囲気は一変した。夫婦そろって出演しているテレビ朝鮮のバラエティー番組『妻の味』第4回では、若い夫ジンファさんがハム・ソウォンのために水産市場でフナを買い、スタミナ食を作る様子が公開された。視聴者らは「ハム・ソウォンは真の能力者」「若いけれど、見れば見るほど頼もしい夫」といった反応を示した。さらに、最近ハム・ソウォンが妊娠したというニュースまで伝えられ、「2人とも幸せそう」「無事に出産することを望む」など応援の声があふれた。

 テレビに登場するカップルの年齢差が次第に大きくなっている。KBSのバラエティー番組『家事をする男たち』シーズン2に出演する16歳差のカップル、ミナ(45)&リュ・フィリップ(29)夫妻も話題だ。ミナは最近の放送で、新郎の友人たちとの対面を前に「おばのように思われてうまくいかなかったらどうしよう」と心配した。逆にリュ・フィリップは、年上女性のいいところについて「自分より状況がいい女性を見ると、素敵に思える。何かを持っている人みたい」と語り、妻への愛を見せつけた。

 実際、年上女性&年下男性の夫婦が増えるのに伴い、社会的にもそうしたカップルの結婚に寛容になってきた。統計庁によると、昨年の初婚夫婦の婚姻件数20万6100件のうち、16.9%は女性の方が年上だった。結婚したカップル6組のうち1組は、年上女性&年下男性の夫婦ということだ。ソウル市立大学経済学科のソン・ナクイル教授は「女性の教育水準の向上と所得の増加が重要な要因。社会的地位が高くなった女性の結婚が遅くなる中で、自分より年上の男性に強いてこだわらなくなった」と指摘した。

 こうした韓国社会の雰囲気を反映するかのように、ドラマでも歳の差10歳以上のカップルをよく見かける。女優ソン・ヘギョ(36)にとって結婚後初の出演作に確定した『ボーイフレンド』(tvN)も年の差ロマンスに関心が集まっている。相手役はソン・ヘギョより11歳下のパク・ボゴム(25)。ドラマの内容も、バツイチの女性とアルバイトを転々とする就職活動中の男性のロマンスだ。年上男性&年下女性の年齢差はさらに広がっている。ドラマ『ミスター・サンシャイン』(tvN)の主人公はキャスティングの時点から話題になっていた。番組の設定でも10歳以上の年齢差があるのに加え、主演イ・ビョンホン(47)とキム・テリ(28)の実際の年齢差はおよそ20歳。ドラマが始まったばかりのころは「父親と娘みたい」という否定的なコメントが多かったが、回を重ねるにつれ「予想外の魅力が感じられる」という評価が出てきた。

 ドラマで描かれる年の差ロマンスはドラマチックな展開を作るのに便利、という分析もある。最近終了した人気ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(JTBC)でも、年上女性(ソン・イェジン)と年下男性(チョン・ヘイン)が家族の反対を乗り越える過程が描かれた。ドラマ評論家のキム・ソンス氏は「財閥と庶民のロマンスで葛藤が生じるように、男女主人公の年齢差が大きいときも葛藤が起きやすい。むしろ、幅広い世代の観客を引き寄せられるという利点がある」と語った。

ペク・スジン記者
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