是枝監督「映画が政争のテーマになるのは望ましくない」

是枝監督「映画が政争のテーマになるのは望ましくない」

 映画『万引き家族』を手掛けた是枝裕和監督が30日に行われた記者懇談会で、韓国で同作が公開されるに当たり、感想を語った。

 是枝裕和監督は今年、『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞「パルム・ドール」を受賞。21年ぶりに日本の作品『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で「パルム・ドール」を手にしたのにもかかわらず、安倍晋三が祝福のコメントを出さなかったことで話題となった。この映画が日本の暗い一面を示しており、是枝裕和監督が日本の政治、文化に対して強く批判してきたからだという意見が多かった。

 これをめぐり、是枝裕和監督が自ら立場を表明した。是枝裕和監督は「政府が祝福の意を表するとかそういうことは、映画の本質とはさほど関係がないと思っているので、そういう話題は避けたい」とした上で「国会ですべきことは多いのに、1本の映画をめぐり話をしたり、映画が政争のテーマになるのは心安らかなことではない。本質的に映画に関する話が焦点になればと思う」と語った。

 なお、『万引き家族』は26日に韓国で公開された。

キム・ミファ記者
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