MeToo:「キム・ギドク監督と俳優チョ・ジェヒョンから毎晩交互に性的暴行受けた」

MeToo:「キム・ギドク監督と俳優チョ・ジェヒョンから毎晩交互に性的暴行受けた」

 キム・ギドク監督や俳優チョ・ジェヒョンからわいせつ行為・性暴力を受けた女優たちが口を開いた。女優たちは6日夜、MBCテレビの『PD手帳』に匿名で出演し「キム監督やチョ氏が取り調べを受けたり処罰されたりしない現実が悔しく、もどかしかった。これ以上、このような被害者が出ないことを望む」と語った。

 ある女優は「2013年に映画『メビウス』撮影期間中に、キム監督が要求した性関係に応じなかったため殴られ、撮影2日前に解雇された」「台本読み合わせ初日にキム監督がほかの女性と共に3人で性関係を持とうと言ってきた。逃げるように抜け出した後、キム監督が電話で『私を信じない俳優とは仕事はできない』と通告してきた」と語った。この女優は同事件でキム監督を告訴したが、裁判所は暴行の罪だけを認め、罰金500万ウォン(現在のレートで約50万円)の略式命令を下した。

 別の女優は、カフェで会ったキム監督が「私が君の体を確認してもいいか」というような話を2時間近く行った。トイレに行くという口実で飛び出した」と語った。「今も、その時の会話を思い出すと体が震える」

 さらに別の女優は、キム監督とチョ・ジェヒョンからそれぞれ性的暴行を受け、さらにはチョ・ジェヒョンのマネージャーからも性関係を要求されたと主張した。この女優は「キム監督は、撮影前から暴行しようとしていた。撮影場にある合宿場では、キム監督とチョ・ジェヒョンが毎晩交代でやって来て部屋のドアをたたき、最終的には強圧的に暴行した。別の端役の女優と性関係を持ったことを自慢げに吹聴することも多かった」と語った。その後、ある女性団体に相談したが「証拠がなければ」という言葉を聞いて挫折し、隠れて過ごしてきたという。この女優は「キム監督とチョ・ジェヒョンが賞を取ってテレビに出て、さらに勢いを増す様子を見るたび、全身が震えた」と語った。

 キム監督は、これについて「映画監督という地位を利用して個人的欲求を満たしたり、同意なく性関係を持ったりしたことはない」と反論した。またチョ・ジェヒョンは「これらの証言には事実と異なる部分がある」と主張した。

宋恵真(ソン・ヘジン)記者
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