ファン熱狂! 防弾少年団がソウルでツアーフィナーレ

ファン熱狂! 防弾少年団がソウルでツアーフィナーレ

三日間の公演に海外のファンおよそ6万人が集結
ツイッターにリアルタイムで動画を載せてシェア

 「故郷に錦を飾る」とはまさにこのことだった。7人組のボーイズグループ防弾少年団は、これまで十カ月にわたって進めてきたワールドツアーを締めくくる公演を、ソウルの高尺スカイドームで12月8日から三日間行った。今年2月に同じ高尺ドームからスタートしたツアーでは、米国・日本・ブラジル・チリなど11カ国・19都市を回った。40公演で観客およそ55万人を動員し、今回のソウル公演だけでも三日間で約6万人が集まった。公演最終日の10日、会場では英語や日本語、中国語、アラビア語などさまざまな言語が聞こえた。「ジン・ゲレロ」と名乗った米国人男性は「防弾少年団がすごく好きで、名前も(メンバーのジンにちなんで)ジンに変えた」と語った。

 40公演を行う間に、防弾少年団は世界的に名の知られた「K-POPスター」へと成長した。今年5月、米国のビルボード・ミュージック・アワードで「トップ・ソーシャルアーティスト」賞を受け、11月にはアメリカン・ミュージック・アワーズ(AMAs)のステージに立った。AMAsでの公演の後、先月24日にリリースした新曲「MIC Drop」は、ビルボードのシングルチャート「Hot100」で28位になった。PSY(サイ)以来、韓国の歌手としては最高の順位だ。

 公演は自慢から始まった。ステージの大型スクリーンにビルボード・ミュージック・アワードでの受賞シーンが映されたのに続いて、防弾少年団が「MIC Drop」を歌いながら現れた。およそ2万人の観客が一斉に歓声を上げ、サイリウムを振った。観客はリアルタイムでツイッターに公演の写真や映像を載せ、公演に来られなかった世界各国のファンが、そこに「アルゼンチンにも来てほしい」など、さまざまな言語でコメントを付けた。防弾少年団が成功する上でソーシャルメディアの活用が決定的役割を果たしたように、ファンもまた、ソーシャルメディアを活用して世界に防弾少年団をアピールしているというわけだ。

 10日の公演前に開かれた記者会見で、防弾少年団が所属するビッグヒット・エンターテインメントのパン・シヒョク代表は「K-POPはビジュアル的に美しく、ステージでのパフォーマンスが素晴らしい音楽で、(防弾少年団は)この部分を是非守りたいと思って作り上げたグループ」と語った。その言葉の通り、各ナンバーで激しくも美しい「キレのある」ダンスや、華麗な特殊効果を欠かさなかった。公演の最後には、各メンバーが熱気球に乗って2-3階の客席前まで飛んでいくというイベントも披露。公演前、防弾少年団は「将来、ビルボード『Hot100』のトップ10内に入って(数万人が入る)大型競技場でワールドツアーができるくらい努力したい」と語っていた。今や防弾少年団は、そうした言葉も無謀には思えないグループへと成長した。

権承俊(クォン・スンジュン)記者
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