ソウルの穴場スポット、住宅街近くにある湿地

 ソウル市内の住宅街を少し離れただけの場所に、大きな沼がある。江東区にある吉洞自然生態公園の湿地地区。特有の水のにおいが漂う中、赤や黄色に色づいた水生植物が、どろっとした湿地の周りに生えている。

 広さ1万4774平方メートルの湿地地区には11の池があり、湧き水が池に流れ込んでいる。カエルやコオイムシなどのほか、タヌキ、キジの姿が見られることもある。観察路に沿って歩きながら、飛び交う赤とんぼを子どもたちが不思議そうに眺めている。とんぼは柳の木の下でペアを組んでアクロバット飛行をし、キツツキがリズムに合わせて木をつついている。エゾミソハギやキショウブ、ミゾソバなど小さな植物が溶存酸素量を増やしている。沼は人間界より自然に近いということで、公園内にはキバノロやイノシシ、イタチなど野生動物がいるので、気を付ける必要がある。景観維持のため、一日の入園人数が400人に制限されている。

ソウルの穴場スポット、住宅街近くにある湿地

 また、地下鉄で2駅の距離のところに遁村湿地がある。大きなマンションの裏にあるとは思えないような風景だ。ハンノキの群落をはじめ、ハチジョウツグミやヤマゲラ、キクイタダキなど珍しい動植物や昆虫が見られる。10月28日午後には生態探訪プログラムも開催された。

 そこからほど近い松坡区のパンイ湿地は、1970年代初めにれんが工場が建設され土砂を掘り起こしたため水たまりが生じ、その周辺に自然と湿地が形成され、ヒメガマ、スイレン、オギなど100種余りの植物が生え、チョウゲンボウやカワセミが飛び交っている。

 遁村湿地やパンイ湿地のほかにもソウル市は漢江・栗島、津寬洞湿地、ホンイン陵湿地など5カ所を生態景観保存地域に指定し、管理している。栗島は2012年にラムサール条約登録地となった。

チョン・サンヒョク記者
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