インタビュー:ジョン・ウー監督にとってアクションとは?

映画『追捕 MANHUNT』を引っ提げ来韓

▲映画『追捕 MANHUNT』の主人公・国際弁護士のドゥー・チウ(チャン・ハンユー)=写真右=と、日本の刑事・矢村(福山雅治)。
▲ ▲映画『追捕 MANHUNT』の主人公・国際弁護士のドゥー・チウ(チャン・ハンユー)=写真右=と、日本の刑事・矢村(福山雅治)。

 ジョン・ウー監督(71)はアジア映画の生きる伝説だ。『男たちの挽歌』(1986)、『狼/男たちの挽歌・最終章』(1989)、『狼たちの絆』(1991)など「香港ノワール」の代表作を手掛け、ハリウッドでは『フェイス/オフ』(1997)、『ミッション・インポッシブル2』(2000)などでメガホンを取った。東西を問わず多くの映画人がジョン・ウー監督の作品を好み、彼のスタイルに影響を受けたと語っている。

 ジョン・ウー監督が新たなアクション映画『追捕 MANHUNT』を引っ提げ、初めて釜山を訪れた。13日午後、殺し屋役で出演した女優ハ・ジウォン(39)、実娘のアンジェルス・ウー(37)と共に記者会見に臨んだジョン・ウー監督は「釜山映画祭の成功がどれほど多くの努力によって成し遂げられたか、よく分かる。韓国の驚くべき女優ハ・ジウォンと一緒に仕事ができて光栄だし、共に釜山へ来ることができてよりいっそううれしい」と語った。

 今回の作品では、巨大な多国籍製薬会社が仕掛けた罠にはまり、殺人の濡れ衣を着せられてしまった中国系の国際弁護士が、自分を追ってきた日本の刑事と共に巨大な陰謀へ立ち向かう。いまなおアクション映画を撮る理由を尋ねられ、ジョン・ウー監督は「アクションは私にとって、気持ちを伝えるダンスのようなもの。これからも撮り続けたい」と語った。「幼いころからミュージカルが好きだった。激しい体の動き、行間で気持ちを伝えるという点で、アクションはダンスと似ている。映画を学び始めたときから大きな影響を受けてきた日本の黒澤明監督は『物語を伝えることができなければ、いい映画ではない』と言っていた。私にとっては、アクションが強力な物語の道具になる」

 今回の作品でも、血みどろの男たちの義理、白いハト、スローモーションでのけん銃の連射といった「ジョン・ウー・スタイル」のシーンが終始登場する。ジョン・ウー監督は「若い観客が私の映画どう見るか、深刻に考えてはいない。観客に感動と興奮を与えるいい映画であれば、時代や年齢に関係なく受け入れられると信じている」と語った。

 今回の映画のモチーフは、50年前の日本映画『君よ、憤怒の河を渉れ』(1976)だ。ジョン・ウー監督は、当時主役を演じた日本を代表する名俳優・高倉健(1931-2014)に今作を捧げた。

イ・テフン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース