イ・ヒョリ4年ぶりの新譜、K‐POP専門家はどう見たか

重みがあり落ち着いているが、安定感を欠く完成度
K‐POPのトレンドにとらわれない試み、普段のはつらつとしたイメージとは異なる

■アレンジはいいものの作詞・作曲が残念

 今回のアルバムには、同タイトルの「Black」をはじめ「SEOUL」のように、ヒップホップやリズム&ブルース(R&B)といった最近の音楽的潮流を反映させたナンバーが多い。しかし、アルバム全体の完成度については疑問を呈する評論家が多かった。イ・デファ氏は「全般的に編曲は見事だが、作詞・作曲の面では不十分・不安定な部分が少なくない」と語った。一方、イ・ギュタク教授は「明るくて聞きやすいメロディーや踊りやすいテンポといったK‐POPのトレンドから果敢に踏み出し、暗く重みのあるテクノミュージックとして差別化を試みた点は、高い評価に値する」と話している。

■女性歌手として長生きする可能性は十分

 イ・ヒョリがテレビ番組で見せる軽妙ではつらつとしたイメージと新譜の重みがあって暗い曲調が衝突している、という指摘もある。イ・デファ氏は「『U-Go-Girl』のようなヒット曲にみられる、明るく軽快なスタイルに戻るのも一つの手」と語った。ムン・ヨンミン編集長は「イ・ヒョリは『床屋の娘』のように、具体的で簡単な歌詞を通じて共感を引き出してきた。こうした魅力を生かせば、作詞・作曲家兼歌手として長生きする可能性は十分にある」と話した。

キム・ソンヒョン記者
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