韓国2作品が最高賞狙う 海外メディアも注目=カンヌ映画祭開幕

【ソウル聯合ニュース】第70回カンヌ国際映画祭が17日午後7時(日本時間18日午前2時)、フランス南部のカンヌで開幕した。

 コンペティション部門では韓国のポン・ジュノ監督の「オクジャ(okja)」(原題)とホン・サンス監督の「その後」(原題)を含む19作品が最高賞「パルムドール」を競う。

 動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」を運営する米企業が全額投資した「オクジャ」は、巨大な動物のオクジャと少女ミジャの友情と愛、冒険を描いた物語で、米俳優ブラッド・ピットが代表を務める映画製作会社のプランBエンターテインメントが製作した。

 「その後」はホン監督の21作目の長編で、既婚者のボンワン(クォン・ヘヒョ)と彼の妻(チョ・ユンヒ)、ボンワンの出版社に入社したアルム(キム・ミニ)の話を描いた。

 同映画祭コンペティション部門への出品は、ポン監督は初めて、ホン監督は4回目になる。ホン監督のもう一つの新作「クレアのカメラ」(原題)も特別招待作品として上映される。

 韓国人監督の作品が2編もコンペティション部門に進出したことで、海外メディアの関心が集中した。

 AFP通信は同映画祭の開幕に合わせて掲載した「ブラックリストからブロックバスターへ」というタイトルのインタビュー記事で、ポン・ジュノ監督を全盛期のスティーブン・スピルバーグ監督に匹敵する監督だと紹介した。また、朴槿恵(パク・クネ)前政権で韓国政府が支援対象から外すため政権に批判的な文化・芸術界関係者をリストアップしたいわゆる「ブラックリスト」に含まれていたポン監督が、ブロックバスター映画の「オクジャ」で同映画祭のコンペティション部門に進出したと伝えた🅂。

 ソウルで行われたこのインタビューで、ポン監督は「韓国の多くの芸術家がトラウマに苦しめられたこの数年間は、悪夢のようだった」と語り、「多くの人々がいまだにトラウマから抜け出せないでいる」と打ち明けた。

 米紙ニューヨーク・タイムズはホン・サンス監督を「多作の映画監督」と表現し、「彼は人の状況と楽しみ、魅惑のわなを記録する年代記作家」だと称賛した。

 また、同映画祭のティエリー・フレモー総代表がホン監督を「韓国のウディ・アレン」と称し、著名な映画評論家のトニー・レインズ氏は「男女が互いの心を読み違える状況を、ホン監督ほど深くのぞき込む人はいない」と評したと伝えた。

 韓国人監督の映画がコンペティション部門で受賞すれば、2010年のイ・チャンドン監督「ポエトリー アグネスの詩」(脚本賞)以来7年ぶりになる。

 一方、「オクジャ」などネットフリックスが製作に関与した映画がコンペティション部門に進出したことを巡っては、議論が続いている。

 コンペティション部門審査委員長のペドロ・アルモドバル監督は、取材に対し「劇場で見られない映画がパルムドールを受賞すれば、大きな矛盾になる」とし、「パルムドールや他の映画賞を受賞した作品を大型スクリーンで見られないというのは想像しがたい」と述べた。「オクジャ」は韓国では6月に劇場公開されるが、フランスをはじめとする他の国ではネットフリックスを通じて動画配信される。

 ポン監督と「オクジャ」に出演したアン・ソヒョン、ピョン・ヒボンは19日午後に公式上映に出席し、レッドカーペットを歩く。

 「その後」「クレアのカメラ」の両作品に出演したキム・ミニとホン監督は、21日の特別招待作品と22日のコンペティション部門の上映に出席する。

 そのほか、韓国映画では「不汗党:悪いやつらの世界」(原題、ピョン・ソンヒョン監督)と「悪女」(原題、チョン・ビョンギル監督)がミッドナイト・スクリーニング作品として上映される。

 「不汗党」はソル・ギョング、キム・ヒウォン、チョン・ヘジンが、「悪女」はキム・オクビン、ソンジュン、キム・ソヒョンがレッドカーペットに登場する予定だ。

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