9月7日に封切りを控えている韓国アニメ映画『月光宮殿』が盗作ではないかとの疑いを持たれている中、同作品のキム・ヒョンジュ監督が自らコメントした。『月光宮殿』は予告編が公開されているが、一人の少女が不思議な世界をさまよう内容について、日本を代表するアニメ映画『千と千尋の神隠し』に酷似しているという声が多数上がっている。
キム・ヒョンジュ監督は「最初は気にしなかったが、映画本編の封切り前に、予告編をキャプチャーしたいくつかのシーンだけで騒動になっているということに驚いた。映画を見れば、盗作なんて話は最初から出ないだろう。日本のアニメとの根拠のない比較をするよりも、独創性と潜在力を持つ韓国アニメの現在地について白熱した議論が展開されることを望む」と自信を示した。
『月光宮殿』は朝鮮時代の科学者・蒋英実(チャン・ヨンシル)が発明した水時計「自激漏」をモチーフにしている。キム・ヒョンジュ監督はこれについて、「『月光宮殿』という月の光の世界のシステムが何なのか構想を練る際、巨大な水時計『自激漏』というアイテムに着目した。景福宮の国立故宮博物館の地下に行けば自激漏の復元模型がある。その模型を見てとりこになり、規模もとても大きく、昔、実際に自動的に動く巨大なシステムを設計したということそのものが魅力的だと思った」と、自激漏を作品で取り上げた理由を語った。