子どものための恐竜・科学体験空間「慶尚南道科学教育院」

 冬本番の今日このごろ、「どこに行こうか…」とお悩みなら、慶尚南道科学教育院に足を運んでみてはいかが?

 この教育院は一言で言えば「子どものための遊び場」だ。地下1階から地上5階まで不思議で知的好奇心を刺激される展示がずらりと並んでいる。

慶尚南道晋州の慶尚南道科学教育院。
▲ 慶尚南道晋州の慶尚南道科学教育院。

 最初の展示は、地下1階の地球の歴史と現在の私たちに身近な自然に会える自然史展示館だ。地球の歴史と言って忘れてはならないのが恐竜。ここでは3階建ての建物と同じ高さの恐竜(マメンチサウルス)を頭からしっぽの先まで見ることができる。また、天井の方を見ると巨大な翼を持つ恐竜(プテラノドン)が空を飛んでいる。

 展示は先カンブリア代-古生代-中生代-新生代の順に続く。当時の生き物のさまざまな化石や恐竜の足跡を見ていると、時間を忘れてしまう。

地球の歴史に関する展示で欠かせないのが恐竜。高さが3階建ての建物と同じメンチサウルス=写真左=と空を飛ぶプテラノドン=同右上=
▲ 地球の歴史に関する展示で欠かせないのが恐竜。高さが3階建ての建物と同じメンチサウルス=写真左=と空を飛ぶプテラノドン=同右上=

 次の展示は天然記念物第395号「晋州嘉津里鳥と恐竜の足跡化石地」の原型をそのまま保存・展示する化石文化財展示館だ。ここに入って最初に感じたのは「壮大さ」だった。一つの空間いっぱいに、あらわになった化石の原型がそのまま展示されているからだ。特にここでは、世界で唯一の水かきを持つ鳥の足跡(Ignotornis)や複数の恐竜の足跡が見られる。

壮大さを感じさせる化石文化財展示館。
▲ 壮大さを感じさせる化石文化財展示館。

  ここまで地球の歴史を振り返ってみたので、これからは神秘的な科学の世界へと行ってみよう。子どもたちが目で見て手で触れて心で感じられる科学体験場。それがこのサイエンス・ホールだ。

1・2階はすべて子どものための科学体験館になっている。
▲ 1・2階はすべて子どものための科学体験館になっている。

  人が通るたびにセンサーが反応して「ドレミファソラシド」と音が出る入口を通り過ぎると、好奇心の世界が広がる。ここには、水の量によっては音階が変わるシロフォンをはじめ、体で聞く音、サイクロンの発生の仕組み、踊るロボット、どこに飛ぶか分からない不思議なサーカスボールなど77種類の体験展示がある。これらの展示物はすべて手で触れることができる。

3階にある昆虫標本展示館=写真上=と4・5階にある天体体験館=同下=
▲ 3階にある昆虫標本展示館=写真上=と4・5階にある天体体験館=同下=

   科学展示館で子どもたちと楽しい時間を過ごした後は3階へ。ここは直接体験できるスペースではないが、チョウをはじめとする昆虫など24773点が展示され、自然の神秘が感じられる学習の場だ。

平日と土曜日は解説担当スタッフが展示物について詳しく教えてくれる。
▲ 平日と土曜日は解説担当スタッフが展示物について詳しく教えてくれる。

 4階から5階までは天体体験館になっている。ここは宇宙探求の夢をはぐくむ体験施設のプラネタリウム、天体観測室、天体展示館からなる。展示館はいつでも利用できるが、プラネタリウムと天体観測室は毎月初めにインターネット予約が必要だ。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース