インタビュー:『ママ』での好演が光ったソン・ユナ

インタビュー:『ママ』での好演が光ったソン・ユナ

 「撮影がないときは見た。すごく泣いた」。俳優ソル・ギョングが、妻で女優のソン・ユナの作品について語ったコメントが話題となっている。

 ソン・ユナは最近行われた取材で「夫がもともと涙もろいのは知っていたけれど、あんなに泣くとは思わなかった」と笑顔で話した。

 ソン・ユナは6年ぶりに出演したドラマ『ママ』(MBC)で、余命を宣告されたシングルマザーのハン・スンヒ役を演じた。同ドラマは、一人残される息子を心配する切ない母性や、親子の悲しい別れを描いた作品。ソン・ユナと息子役のユン・チャンヨンは本当の親子ではないかと錯覚するほど息ぴったりの演技を見せた。

 「私の息子は今5歳ですが、その息子の関心はもっぱらグル(ソン・ユナの劇中の息子)でした。母親が出ようと出まいと、子どもの目には子どもしか映っていなかったようです。息子が『ママ、グルお兄ちゃんは偽の息子で、僕が本当の息子でしょ?』『ママ、グルお兄ちゃんはどうしてママに怒鳴るの?』と聞いてきました。息子はドラマを見ながら、グルをかなり意識していたようです」

 同ドラマには放送序盤、世間の関心が向けられていなかった。「余命わずかな人生」という定番素材への拒否感があったからだ。死だけでなく、不倫という刺激的な素材もあった。それにもかかわらず、母親が息子に新しい家族をプレゼントし、その中で生まれた二人の女性の友情などが新鮮に、蓋然性あるように描かれ、好評を博し、視聴率も20%を超えた(ニールセンコリア調べ、10月12日放送20.3%)。

 「『ママ』が終わった後、お祝いの言葉をたくさんもらいました。中でも『このように素晴らしいドラマを見せてくれてありがとう』という言葉が一番記憶に残っています。今まで出演してきたドラマは全て大切だし、愛着もありますが、このような感動で胸いっぱいになるのは初めてだと思います」

 作品も作品だが出演者、特にソン・ユナの好演が光っていた。ソン・ユナは『ママ』で、年末に行われる演技大賞授賞式の有力な大賞候補に浮上した。

 「賞のために演技をしたり、仕事をしているのではありません。一生懸命演技をしていたら認められ、好評を得たらおまけでもらえるのが賞だと思っています。私に賞をもらう資格があるのかどうか分かりません。素晴らしい演技をした方が受賞すればいいと思います。久しぶりに作品に出演しましたが、そのようなことを言われるだけでもうれしいですね。ハン・スンヒというキャラクターは、最近の言葉では『ケミ(二人の間で起こる化学反応)』と言うそうですが、ムン・ジョンヒさんとそのような『ケミ』がなかったら、絶対に共感してもらえなかったと思います。私はムン・ジョンヒさんとベストカップル賞を取りたいです」

インタビュー:『ママ』での好演が光ったソン・ユナ

パク・ミエ記者
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