釜山の絶景を楽しむならココ!

 韓国に関心がある方なら「海雲台」という地名を聞いたことがあるだろう。海雲台ビーチのある釜山は、車が入れない所に美しい風景が広がっている。その風景に出会えるのが「カモメロード」だ。数ある「カモメロード」の中でも「二妓台カモメロード」は、釜山のシンボルになっている美しい海と広安大橋、ショッピングスポット「センタムシティー」、海雲台ビーチが一番よく見渡せるスポットだ。

二妓台カモメロード全景。
▲ 二妓台カモメロード全景。

 二妓台は絶景スポットなのにもかかわらず、かつて軍事地域だったためにあまりよく知られていなかった。後に一般に公開されるようになってから口コミで評判が広がり、今では大勢の人々が訪れるようになった。

 そこに海岸沿いの景色を楽しめるカモメロードが誕生して、さらに人気スポットに。ただし、現在も軍の施設が残っているため、一部写真撮影が制限されている。

二妓台カモメロードからは天気が良ければ対馬も見える。
▲ 二妓台カモメロードからは天気が良ければ対馬も見える。

 二妓台カモメロードから見る海岸の風景はさまざまだ。木々に囲まれた道を歩けば、視界がパッと開け、海の一大パノラマが広がる。そして、波が珍しい形の岩にぶつかってしぶきを上げる様子を楽しみながら海岸沿いを散歩できる。

 ところどころにある表示板もユーモラスだ。表示板を基点に「北京(1243キロ)」「香港(2029キロ)」などと書いてある。

二妓台カモメロードから見た絶景の数々。
▲ 二妓台カモメロードから見た絶景の数々。

 この道が特別なのは、恐竜の足跡が見られるからだ。海岸沿いに歩くと、大きくて平らな岩に丸くへこんだ所があるのが分かる。それが約6500万年前に付けられた恐竜の足跡だ。遠くに見える広安大橋や釜山市内の美しいビルに恐竜の足跡という組み合わせは、実にユニークな思い出になるだろう。

二妓台カモメロードにある恐竜の足跡。右側の丸くへこんだ所が恐竜の足跡の化石だ。
▲ 二妓台カモメロードにある恐竜の足跡。右側の丸くへこんだ所が恐竜の足跡の化石だ。

 二妓台カモメロードの終わりにはつり橋がある。岩谷に架けられていて、揺れながら落ちてしまいでヒヤヒヤする。

 つり橋を渡ると「ソプチャリ展望台」だ。ここは夜景が美しく、夜も大勢の人々が訪れる。

つり橋の昼と夜の姿。
▲ つり橋の昼と夜の姿。

 二妓台カモメロードに行くには、釜山駅バス停(中央車線)から27番バスに乗り、二妓台公園で下りると便利だ。また、地下鉄を利用するなら、釜山地下鉄2号線の慶星大・釜慶大駅5番出口から二妓台公園行きのバスに乗る。

 釜山には二妓台カモメロードのほかにもたくさんの散策路がある。合計9コース、20区間(263キロ)もあるそうで、釜山駅観光案内所にある「カモメロード700里」案内マップが詳しい。

生態観察路「ソルマル道」
▲ 生態観察路「ソルマル道」

■自然と人をつなぐ生態観察路「ソルマル道」

 蔚山の「ソルマル(松の尾根)道」は緑豊かな山の尾根をつなぐ道。何よりも松林を通り抜ける際の松の香りと、木から出るフィトンチッドで、癒し効果がありそうだ。

 また、蔚山という大都市ならではの景観はもちろん、主な観光スポットがそろっている。長さ約24キロの「大都市めぐりコース」だ。

慶尚南道統営・比珍島にある「閑麗海上・海の100里」。
▲ 慶尚南道統営・比珍島にある「閑麗海上・海の100里」。

■島と島を船で行き来し、島を歩いて回る「閑麗海上・海の100里」

 慶尚南道の「閑麗海上・海の100里」は閑麗海上国立公園のうち、統営と巨済に近い六つの島をつなぐトレッキングコース。

 島と島の間は船で行き来し、上陸後はトレッキングで島めぐりをするもので、海の道と島の道が同時に楽しめる。

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