春風に揺れるツツジの波、江華島・高麗山を訪ねて

 西海(黄海)が一望できる江華島の436メートルの高地が、きれいなピンク色に染まっている。一面のカラムラサキツツジが春風で波のように揺れるこの場所は、仁川・江華島にある「高麗山」。

 まさに春真っ盛りだ。山の向こうにある南方の村で春の気配がしたかと思ったら、いつの間にか韓国の北端、江華島が一面ピンク色の光に包まれている。淡いピンクの春の香りに誘われて、高麗山へ行ってみた。

高麗山の頂上には1キロにわたってカラムラサキツツジの群落地がある。
▲ 高麗山の頂上には1キロにわたってカラムラサキツツジの群落地がある。

 高麗山の登山道は白蓮寺コース、青蓮寺コース、コビ峠コースなど五つのルートがある。山の入り口には集落や寺があり、出発地点の雰囲気はそれぞれ異なるが、目的地はただ一つ「ツツジ群落地」だ。見ごろを迎えたツツジ群落地は、四方から登ってきた登山客で大混雑となる。

 高麗山のツツジは非常に有名だが、それには理由がある。数年前まで軍事区域だったため、自然がそのまま残っており、色の濃い鮮やかなツヅジが群生しているからだ。

高麗山の頂上からはツツジと西海の景色が一望できる。
▲ 高麗山の頂上からはツツジと西海の景色が一望できる。

 とりわけ、山の稜線のツツジ群落に沿って続く4キロの散策路は人気のスポットだ。傾斜が緩いため、「登山」ではなく「散策」を楽しむことができる。散策路を歩いていると、両側でピンク色のツツジが風に揺れながら春のあいさつを交わし、揺れる花の間からは日の光が差し込んでくる。

 美しいツツジ群落地だが、実はこの場所は20年以上前に山火事によって荒廃してしまった。そこに生命力の強いツツジが植えられ、今の景観をつくり出しているのだ。山火事は残念な出来事だが、そのおかげで、余計な木が全くない一面ピンクの春を楽しむことができるわけだ。

 高麗山の楽しみはツツジだけではない。ツツジのピンク色に目が慣れたころ、頂上に到達すると、パッと展望が開け、パノラマの景色が目に飛び込んでくる。江華8景の一つ、落照台では西海だけでなく、青く光る漢江や臨津江が見られ、ツツジのピンク色をいっそう際立たせてくれる。

 ほかにも高麗山には支石墓(コインドル)群や青蓮寺、白蓮寺などの史跡が点在し、飽きずに登山を楽しむことができる上、子どもたちにとっても有意義な場所となっている。

高麗山の登山道に沿ってツツジが咲き誇っている。
▲ 高麗山の登山道に沿ってツツジが咲き誇っている。

 高麗山を訪れたパク・スジンさん(45)=ソウル市恩平区=は「天気がよかったので高麗山に来てみたが、景色もよくツツジも満開で、とても美しい。山もさほど高くないので老若男女誰でも簡単に登れそう」と話した。

 仁川市江華郡は来月5日まで、高麗山のツツジ群落地で「ツツジ祭り」を開催する。今年で6回目を迎えるツツジ祭りは、ツツジを使った料理コーナーや、記念撮影スポット、江華島の名所の写真展示会、地域の農産物販売などさまざまなイベントが用意されている。

高麗山のツツジ祭りでは、地域の特産品を利用したさまざまな料理が販売されている。
▲ 高麗山のツツジ祭りでは、地域の特産品を利用したさまざまな料理が販売されている。

 ツツジが満開になる5月初旬の週末は40万人の人出が予想されるため、江華郡は混雑に備えて交通規制や仮設トイレ設置、登山道の整備など準備に万全を期す予定だ。

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