「第12回昌原・馬山菊祭り」開催

「第12回昌原・馬山菊祭り」開催

 単一品種の花の祭りとしては韓国最大規模の「第12回昌原・馬山菊祭り」(10月26日-11月4日)が慶尚南道昌原市の馬山港第1埠頭(ふとう)で開幕した。

 過去最大規模となった今年の祭りのテーマは「希望の花、和合の花、繁栄の花」。メーン会場の馬山港には9万500点の菊が展示される。さらに、市街地全域にも67万点のさまざまな菊が飾られた。

 「純潔の魂、貞節の美、愛の香り」をスローガンに掲げるこの祭りは25日午後6時、馬山合浦区の馬山港第1埠頭で行われた前夜祭で幕を開けた。

 イベント関係者や市民約3000人が集まる中、馬山港特設ステージでの前夜祭には国宝国楽芸術団やパク・ヘイム舞踊団のテーマ公演のほか、菊の香りコンサート、海上花火ショーが繰り広げられた。

 翌26日に無料開放された会場は昌原ゾーン、韓国ゾーン、世界ゾーン、古代探検ゾーン、名作ゾーン、多輪ゾーンなどに分けられ、それぞれが「華麗なる花の世界」を演出。このほかにもエジプトのピラミッドとスフィンクスをモチーフにしたピラミッド型の大作や、釈迦塔・多宝塔など伽耶・新羅文化に基づく作品などが会場に設置され、注目を浴びている。

 今回の祭りは花の展示だけでなく「昌原愛のコンサート」「市民と共に行う開かれた音楽会」などの公演イベント、菊歌謡祭、菊写真撮影大会といったコンテストまで、数々の催しが行われる。

 学生と一緒に来たという外国語講師のスティーブン・クラークスさん(24)=カナダ=は「花をテーマにした祭りということでとても驚いた。本当に美しい。カナダでは見たことがない花だ」と語った。

 毎年この祭りにやって来る人々の人気を集めている菊「千香旅心」も展示されている。千香旅心は1本の茎から1408の花を咲かせた作品。2009年の祭りでは1本の茎から1315本の花を咲かせ、世界最大の多輪大作としてギネスブックに登録され、それ以降も毎年記録を更新している。

 昌原市農業技術センターのシム・チュンシク主務官は「多輪の大作は菊の栽培に関するあらゆる技術の集約。この作品のために、菊栽培の専門家約300人が1年4カ月にわたり心血を注いだ」と説明した。

 ほかにも菊のPRや菊関連商品、特産物を販売・展示するブースが60カ所ある菊産業広報館、菊の盆栽、野生の花、木の盆栽などの花卉(かき)装飾館が。また、花卉産業の発展や優秀なフラワーデザイナー発掘のための「第4回フラワー競技大会」も行われる。

 昌原市のチョ・ギホ副市長は「祭りには多くの市民が訪れ、菊の香りを楽しみながら秋を満喫していただきたい。これからも昌原を代表する祭りの『鎮海軍港祭』『昌原フェスティバル』『昌原・馬山菊祭り』を改善・発展させ、110万人の昌原市民だけでなく全国の皆さんが楽しめるよう最善を尽くしたい」と語った。

 昨年の菊祭りは国内外から135万人が訪れ、324億ウォン(約23億6000万円)の経済効果を生み出した。市外からの観光客が50%を超え、観光連携型の祭りとして地域経済の活性化に寄与。さらに、その功績が高く評価され、2年連続で文化体育観光部(省に相当)指定の「有望イベント」に選ばれている。

「第12回昌原・馬山菊祭り」開催


「第12回昌原・馬山菊祭り」開催

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