韓国ドラマ、視聴者には予習・復習が必要!?

「第0話」でストーリー紹介、最終回前は再放送でおさらい

 最近のテレビドラマにはスペシャル放送が多い。本放送とは別に時間を割り当て、ドラマのあらすじや登場人物を紹介する特番だ。このスペシャル放送は、以前は人気ドラマ終了後に撮影エピソードや出演者のインタビューを「おまけ」のように放送するケースがほとんどだった。しかし最近では放送開始前、または開始後にもスペシャル放送が入る。ドラマも予習・復習しながら見る時代というわけだ。

 ケーブルテレビチャンネルtvNの『応答せよ1997』は、第1話(7月24日)の前日に「第0話」を放送、登場人物やストーリー展開などを事前に紹介した。同局の関係者は「このドラマは1回の放送時間が30分と短く、メーンキャスト6人が各回で順にストーリーの中心になるため、登場人物の性格を理解するのが重要だ。視聴者が本放送をより楽しめるよう、ガイド的な意味で第0話を放送した」と説明する。

 15日にスタートするMBC『アラン使道伝』も、開始前にスペシャル番組を放送した。幽霊と人間の世界を描くドラマで、細かいあらすじを8日放送の『アラン使道伝を100倍楽しむ法』で紹介した。「幽霊も重力の影響を受ける」「幽霊の服装は死んだ時のままが原則だが、時間が経てば汚れることもある」などだった。

 ケーブルテレビチャンネルOCNの『神のクイズ シーズン3』は、最終回前に「復習特集」を放送した。12日に最終回の第12話が放送されたが、それに先立つ5日に第8話・10話・11話を連続で放送したのだ。「最終回で3シーズンにわたったストーリーが1つに結び付くため、複雑な展開になってしまった。視聴者から『分かりにくい』と再放送のリクエストがあったため、最終回の放送前に理解に役立つ3話分を特集として放送した」と説明する。MBC月火ドラマ『ゴールデンタイム』も本放送が第9話まで進んでいるが、11日と12日の2回にわたりスペシャル番組を放送した。同番組の1回目では1-5話、2回目では6-9話までのストーリーを「おさらい」した。

 こうしたスペシャル放送について、視聴者たちの意見は肯定派と否定派に分かれている。『アラン使道伝を100倍楽しむ法』を見た視聴者はインターネット公式サイトの掲示板などに「(本放送開始までの)あと1週間が長く感じられる。期待以上の作品になりそう」などと肯定的な書き込みが寄せられた。だが、『ゴールデンタイム』のスペシャル番組について、一部視聴者は「既に放送された内容だったのでチャンネルを変えた」と書き込んでいる。

チェ・ミンギ記者
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