仁川K-POPコンサート、ファン4万人が熱狂

仁川K-POPコンサート、ファン4万人が熱狂

 今月9日に仁川文鶴ワールドカップ競技場(同市南区)で行われた「2012仁川K-POPコンサート」には、韓国トップクラスの韓流アーティストが総出演した。会場ではいきいきとした韓流文化を感じることができた。

 仁川市が主催し、仁川都市公社が主管した今回のコンサートは、2014年にアジア競技大会の開催が決まっている仁川を音楽都市として全世界にアピールするとともに、仁川の観光産業および地域経済の活性化に寄与するという趣旨で開催された。コンサートは毎年秋に開催されることになっており、入場は無料だ。

 9日午後2時、仁川文鶴ワールドカップ競技場はコンサートを見るために訪れた観光客でいっぱいだった。まだあどけない表情の若者から金髪の外国人まで、年齢や国籍など関係なかった。来場者たちは予約したチケットを手に、入り口の前で列を作っていた。

 今回のイベントは、先月末にチケットが発売されて以来、韓国だけでなくアジア地域や英国、フランス、スペインなど海外のファンたちからも大きな注目を集めていた。イベント関係者によると、問い合わせの電話が殺到し、業務が滞るほどだったという。

 会場周辺には外国人のための案内ブースがあった。さらに外国人専用入り口が準備されていたほか、外国人ガイドなどもスタンバイしており、外国人でも何の不自由もなくコンサートを見ることができた。

 会場で出会った香港のメギさん(22)は「香港でも韓流の熱気はものすごい。韓国に行くことについて心配もあったが、インターネットにコンサートの詳しい情報が載っていたため問題はなかった。きょう実際に歌手たちを目の前で見ることができるので、胸がとてもワクワクする。K-POP大好き!」と興奮を隠せない様子だった。

 午後4時、本格的な入場が始まった。来場者たちは秩序よく列を作り、整然と会場に入っていった。

 午後7時になると、宋永吉(ソン・ヨンギル)仁川市長が歓迎あいさつを述べ、コンサートが始まった。この日は歌手SHINeeのオンユとキー、女優ミン・ヒョリンがMCを務め、キム・テウ、BOA、IU、KARA、SHINeeなどトップクラスの韓流スター15グループが3時間にわたり華やかなステージを披露した。

 会場には、アーティストが登場するたびに歓声が響き渡り、4万人の声で文鶴競技場が吹き飛ぶかのようだった。海外から来たファンたちは、自分たちの好きなアーティストが登場すると、応援用のプラカードや電光棒を振って盛り上がった。

 アリーナ席の観客の額には汗がにじんでいた。コンサートを観にきていたケリーさん(米国)=20=は「大好きなINFINITEを生で見ることができて夢のよう。米国にいる友人たちに自慢しなきゃ」と話した。

 コンサートも終盤になると、夜が更け、気温が下がってきたが、韓流の熱気はさらに上昇した。国内外のファンたちも来賓も誰一人席を立たずにアーティストのステージを楽しんだ。横浜から来たというサオリさん=22=は「こんなに近くで歌手を見るのは初めてで、本当に陶酔し切っている。きょうのことは一生忘れられないと思う」と語った。

 気が付くと午後10時を回っていた。頭上にはコンサートの終わりを告げる花火が上がった。花火はステージの上で光り輝くアーティストたちのように美しかった。コンサートが終わると、会場を出るファンたちの口からは、K-POPのメロディーが流れていた。

仁川K-POPコンサート、ファン4万人が熱狂


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