インタビュー:イ・スンギ「恋愛で卑怯な男になりたくない」

インタビュー:イ・スンギ「恋愛で卑怯な男になりたくない」

 人生のターニングポイント。ある人は何回も遭遇し、ある人は1度も経験できなかったりもする。イ・スンギは最近、ドラマ『The King 2 Hearts』を通して、俳優人生初のターニングポイントを迎えた。

 同ドラマが終わって2週間が過ぎた47日、イ・スンギに会った。テレビでの姿と同じように、彼はにこやかに笑っていた。笑うときは、片方にだけえくぼができた。インタビュー中、このえくぼが消えることはなかった。彼の笑顔は、相手をいい気分にさせてくれる。礼儀も正しかった。イ・スンギが女性、特にお母さんファンに愛される理由が分かった気がした。

「俳優人生で初のターニングポイント」

 『The King 2 Hearts』は、イ・スンギが『強心臓』を卒業してから、ほとんど間を空けずに出演した作品。彼が演じたイ・ジェハは、傍若無人な王子から、上品で重厚な王へと変化していく立体的な人物。キャラクターだけ見ると、前作で演じた役と大きくは変わらない。

 しかし、同ドラマはイ・スンギにとって、単なる「出演作」ではなく、それ以上の意味を持つ。ドラマはイ・ジェハの成長だけでなく、イ・スンギの成長をももたらした。「本業は歌手だが演技もするイ・スンギ」ではなく、「俳優イ・スンギ」を確認できた作品だ。

 「『The King 2 Hearts』は僕にとって、本当に重要な作品でした。視聴率は全く重要ではなかったです。(視聴率が)5%しかなかったとしても、僕にとっては最高だったし、必ずやらなければならない作品でした。イ・ジェギュ監督にイ・スンジェ大先輩、ユン・ヨジョン大先輩、ユン・ジェムン先輩、ハ・ジウォン先輩、このようなファンタスティックな組み合わせの作品に、この機会を逃したらどこで出会えますか」

 撮影は緊張の連続でもあった。イ・スンギは「初めての台本読み合わせのときは、デビューしたときよりも緊張した。プレッシャーに押しつぶされて、泣きそうだったた。初めての台本読み合わせを完全に台無しにしてしまった」と話し、序盤は精神的なプレッシャーがすごかったと打ち明けた。

 しかし、撮影現場はプレッシャーと同時に、良い勉強となる環境を提供してくれた。自分が助けを求めれば、いつでも応じてくれる素晴らしい監督や先輩がいた。彼らによって演出されたシーンは、リアルな現実として目の前に広がっていた。おかげでイ・スンギは自分の演技に偽りではなく、真心が込められることを初めて感ることができた。

 「僕が心配していたので、イ・ジェギュ監督が、楽に、本当にするようにしなさいとアドバイスをしてくれました。初めはどうすべきか困ったけど、不思議なのが、本物の人たちと一緒に作業をすると、自然に彼らに付いていくようになります。それまでは、どうすれば画面でカッコよく見えるか、ということに気を遣っていたけど、今回は撮影するたびに、自分を捨てました」

パク・ミエ記者
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