歌手で俳優のイ・スンギが、1日、日本初ワンマンライブにして、日本でメジャーCD デビューした韓国アーティストでは最速となる日本武道館でのライブを行い、満員となる8000人のファンが初ライブに酔いしれた。
3月6 日発売の日本デビューシングル「恋愛時代」が3月5日付オリコン・シングルデイリーランキングにて1 位を獲得した、韓国の「国民の弟」イ・スンギ。オープニングは、そのシングルから「チングジャナ-友達だから-」でスタート。続けて「恋愛時代」を歌い、途中の掛け合いのせりふの際、CDにも参加している仲里依紗がサプライズゲストで登場。初の生共演ながらいい雰囲気を醸し出した。
韓国で昨年11月にリリースした5thアルバムから「Slave」、そしてギターの腕前も披露しながら「Tonight」を歌うころには、すっかり観客は引き込まれていた。中盤では、自身主演のドラマ『華麗なる遺産』『僕の彼女は九尾狐<クミホ>』の挿入歌で、また違った雰囲気を見せたイ・スンギ。さらに最新作の『The King 2 Hearts』では、「自身の歌ではなく、皆さんに、今日初めて披露する歌を準備した」として、OSTではK.Willが歌っている「愛が泣く」を披露した。
また、「こんな大きな会場で単一楽器のアコースティックバージョンを披露するのは怖いが、皆さんに、僕の部屋の中で聞いているような、目の前にいる感じで、僕の息遣いひとつひとつを感じてください。皆さんの心に入っていくように歌います」とし、ピアノ演奏で「願って恨んで」、ギター演奏で「愛さない」をしっとり情感たっぷりに歌い上げると、会場からは割れんばかりの拍手が起こった。
「Smile Boy」「旅に出よう」とラストは元気な曲で、ステージ端から端まで動き回って締め、大きな拍手と歓声に迎えられたアンコールでは「チングジャナ」の韓国語バージョン、そして最後は「僕の女だから」で2時間以上にわたるコンサートを終えた。
「皆さんのおかげで無事にコンサートを終えることができました。正直、これまで日本のファンの皆さんには、たくさんの活動ができず申し訳なく思ってきましたが、すべて皆さんのおかげです」と率直な思いを明かした。そして、スタッフらへの感謝も述べた後、「こんな素敵なステージに立たせてくださり、いっぱいに会場を埋めてくださった皆さんに感謝します」と再度ファンに感謝の思いを吐露すると、この日一番の大きな歓声と拍手が沸いた。
主演ドラマ『The King 2 Hearts』を24日に終えたばかりで、そのステージングが心配されたが、さわやかなルックスと確かな歌唱力、そして人を引き付けるパフォーマンスで会場を埋め尽くしたファンを魅了した「歌手」イ・スンギ。
ハ・ジウォンと主演したイ・スンギの最新ドラマ『The King 2 Hearts』は、Mnetにて9月、日本初放送されることが決定した。次は「俳優」イ・スンギの成長した姿でファンを楽しませてくれそうだ。