慰安婦を娼婦に例えたタレント、出演番組を降板

キム・グラ氏
▲ キム・グラ氏

 タレントのキム・グラ氏(写真)が、過去にインターネット放送で日本軍の従軍慰安婦を「娼婦」に例えていたことが明らかになり、物議を醸している。

 15日、韓国大手ポータルサイトなどに掲載された1分5秒ほどの音声ファイルによると、キム氏は2002年に『時事対談』というインターネット番組で、ソウル市江東区千戸洞の風俗街の娼婦80人余りが貸し切りバスに乗り、国家人権委員会を訪れた事件を伝えながら「娼婦たちがバス2台に分かれて乗るというのは、かつての挺身(ていしん)隊(慰安婦と同じ意味で使用)など以来で、本当に久しぶりに見る光景ではないか」と語った。時事対談は、インターネット放送『ナヌン・コムスダ(私は小ざかしいの意、通称ナッコムス)』共同司会者のキム・オジュン氏が運営する『タンジ日報』の番組だ。

 この発言が波紋を呼んだことから、キム・グラ氏は同日に所属事務所を通じて報道資料を出し、現在出演しているKBS放送、MBC放送などのバラエティー番組8本を全て降板すると明らかにした。

 一方、ソウル市の選挙管理委員会は先ごろ、ナッコムス共同司会者のキム・オジュン氏、週刊誌『時事IN』記者のチュ・ジンウ氏が国会議員総選挙の選挙運動期間中、8回にわたりキム・ヨンミン候補(ナッコムス司会者)の支持集会を行い、言論人の選挙運動を禁じた選挙法(第60条)に違反したとし、2人を告発した。ソウル中央地検公安1部はこの件について捜査を進めている。

カム・ヘリム記者
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