インタビュー:イ・ソンギュン、共演キム・ミニを絶賛

 「僕もすごくビックリしました。次の映画『火車』のヒロインがそうだったんですよ」

▲写真=ハン・デウク記者
▲ ▲写真=ハン・デウク記者

 10カ月前、映画『逮捕王』の公開前に行ったインタビューで、『火車』の話が出た。その日は、偶然にもソテジとイ・ジアが婚姻関係にあり、現在離婚訴訟中であることが初めて報じられ、衝撃を与えた日だ。加えて、気になっていたイ・ジアの本名や年齢、家族などもベールを脱いだ。

 8日に公開される『火車』は、結婚を控えた女性が突然失踪し、彼女のすべてがうそだったという事実が分かった後に繰り広げられるストーリーを描くミステリー。共通する部分が少なくなかった。

 このように過去の話を、ほかの人の事情まで持ち出して言う理由は、イ・ソンギュンと『火車』の普通ではない縁があるからだ。長い間、深く結ばれていた。

 「『逮捕王』より、『火車』のほうが先でした。『くだらないロマンス』以降に選んだ作品が『火車』でしたが、いろいろな理由で撮影が延びて、映画公開の順序が変わったんです」

 演出を手掛けたピョン・ヨンジュ監督は「3年以上の間、『火車』のシナリオに取り組んでいたが、この映画の本格的なスタートは2010年秋、18回目に完成した『火車』のシナリオを持って、イ・ソンギュンさんに会ったときではないかと思う」と話した。

 原作にない唯一の人物(イ・ソンギュンが演じるムンホは、原作では冒頭で事件を依頼し、それ以降は出てこない)。一番最初にキャスティングされ、一番長く待った俳優がまさにイ・ソンギュンだ。出番も一番多い。ところが、話題はすべて失踪した婚約者キム・ミニに集中している。「不満ではないか?」と聞くと、すでに同じような質問を何度も受けたというように、「どうしてですか。キム・ミニの称賛を一番最初にしていたのは、何を隠そう僕なんです」とほほ笑んだ。そうして、「ハハハ」と噴き出した。

 「でも、その比較対象が自分になるとは思っていなかったです。“キム・ミニの再発見”“圧倒的な演技”。一方で、“イ・ソンギュンの演技は無難だ?”。気分はよくないですよね。劇中、僕の役割はムンホの視線、感情で観客を『火車』に引き込み、目的地まで案内すること。そういう点でみると、自分の役割を果たしたのではないか、と思います」

 イ・ソンギュンとキム・ミニ。二人の縁は10年前にさかのぼる。映画『サプライズ』で、イ・ソンギュンはキム・ミニの恋人として、短いシーンで登場する。キム・ミニは20代前半の人気スターで、イ・ソンギュンは映画出演が初めての新人俳優だった。そんな二人が主演として同じ作品で共演した。

 イ・ソンギュンは「10年ぶりに会いましたが、驚くぐらい息がぴったりでした。撮影前、衣装合わせをしたんですが、もんぺ、スポーツウエアなど、どんな服を着ても似合っていた。そのときにもう安心しました。さまざまな顔を持つ、これからがもっと期待される女優」とキム・ミニをほめたたえた。

 イ・ソンギュンの『火車』は強烈ではなく、弱々しい。彼は「ムンホの目線で見れば、この映画はラブストーリーで、元刑事ジョングン(チョ・ソンハ)の目線で見れば追跡、ソニョンの目線で見ればミステリー。見る人によって味わいが違う映画。それが『火車』の一番大きな魅力ではないかと思う」と映画を紹介した。

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チェ・ウニョン記者
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