「自分に自信が持てる限りSE7ENでありたい」

新曲「俺が歌えなくても」で1年半ぶり活動再開
人気歌手の不安な心理を表現「パク・ジニョン(J.Y.PARK)先輩にせがんだ」

▲ニューアルバムをリリースしたSE7EN(写真右)と、新曲「俺が歌えなくても」の作詞・作曲者J.Y.PARK(同左)。SE7ENは「節制による感動が与えられる歌手になりたい」と語った。/写真提供=YGエンターテインメント
▲ ▲ニューアルバムをリリースしたSE7EN(写真右)と、新曲「俺が歌えなくても」の作詞・作曲者J.Y.PARK(同左)。SE7ENは「節制による感動が与えられる歌手になりたい」と語った。/写真提供=YGエンターテインメント

 今年でデビュー10年目を迎える歌手SE7EN(27)=本名:チェ・ドンウク=は、インタビューの間、終始「年輪」「成長」という言葉を口にしていた。今月初め、1年半ぶりに2ndミニアルバムをリリースしたSE7ENは、ソウル市麻浦区のYGエンターテインメント本社ビルでインタビューに応じた。SE7ENは「これまでリリースしたCDの中で一番愛着がある1枚。アルバムのプロデュース、ジャケットデザイン、プロモーションビデオ撮影など、プロセス全般を指揮し、約50曲をレコーディングしてから最高だと思った上位6曲だけを選んで収録した。僕はアイドルと中堅シンガーをつなぐ『腰』だと思う。ただ楽しくてパワーを持て余しステージを駆け回るだけでない、節制による感動が与えられる歌手になりたい」と語った。

 SE7ENは、JYPエンターテインメントの代表でプロデューサー・歌手でもあるJ.Y.PARKが作詞・作曲した「俺が歌えなくても」を今回のアルバムのリード曲に決めた。「俺がすべてを失っても/俺の人気が落ちても/俺を愛してくれるかい」という歌詞で、人気歌手の将来に対する不安を表現した切ないR&Bナンバーだ。「ジニョン先輩が作った曲をいろいろ聞いて『これだ』と思った。『大切な曲だからあげられない』と言われたが、せがんでやっともらえた」

 この曲のレコーディング時間はたった1時間。「最初から最後まで休まずに5回歌ってレコーディングを終えた。うまく歌うことより、感情の表現に焦点を合わせた」。「真心を込めて歌うことが重要」というJ.Y.PARKのアドバイスに従い、音程・テンポ・テクニックに縛られず、自然体で歌ったという。「人ごととは思えず、深く共感した。『もし、僕を愛してくれるファンが全員いなくなり、誰も僕を見てくれなくなったら』と想像したら、突然、熱い感情が込み上げてきた」

 アルバムに収録されている6曲のうち、「Somebody else」「Angel」を除く4曲は甘いR&B調のポップバラード。「もともとバラードが好きだし、(1stアルバムのリード曲)『来てくれ』や『la la la』のようなスローなナンバーが好きなファンが多いため」。では、今回は「ダンスマシン」と絶賛されたSE7ENのダンスを見られないのだろうか。「もちろん、ダンスをあきらめたわけではない。じっと立って歌を歌うだけというのは退屈だから。『俺、踊るぜ。どう? カッコイイだろ?』的な見せるためのダンスではなく、歌詞にマッチした振り付けを取り入れて、ダンスも歌も続ける」

 2007年、米国進出のために韓国を離れたが、大きな成果を挙げられないまま4年で韓国に戻った。「言葉や会社などいろいろな問題があった。条件がまた整えば行くこともできるだろうが、韓国で活動を再開した今は自分の家に帰ってきたように幸せ」

 SE7ENの今回のアルバムは、リリースから12時間後、米国とカナダのiTunes「R&Bチャート」で1位と2位になった。「デビュー以来、こんなにうれしいのは初めて。後輩たちに何かを示すことができる先輩でいたい。僕には、10年後の自分が今よりもっとカッコよくなっているだろうという自信がある。今の自分の方がデビュー当時よりもはるかに成長しているから。僕は自分に自信が持てる限り、アルバムを出し続けるでしょう。これまでやってきた通りにすれば、ずっとステージに立てるのではないか」

シム・ヒョンジョン記者
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