インタビュー:キム・ミンジュン「『ロマンスタウン』ではファッションにこだわった」

キム・ミンジュン写真=(C)Kim Yoo-Chul
▲ キム・ミンジュン写真=(C)Kim Yoo-Chul

 ドラマ『ロマンスタウン』は金持ちの家で働くスングム(ソン・ユリ)ら家政婦たちの物語。富豪たちの住む町「一番街」で彼女たちと周囲の人々との生活を描いている。そこで、有名な画家の孫で、祖父の遺作を売って優雅な生活を送る独身貴族ヨンヒ役を演じたキム・ミンジュンに話を聞いた。

―このドラマに出演を決めた理由は。

「シノプシスを見た時から撮影が楽しみでした。どんな展開になるのか想像もつかなかったからです。脚本家への信頼もありましたし、共演する役者さんたちとウマが合うような気がして。それに自分の役にとても興味を持ちました。面白い役柄だったというのが一番の理由ですね」

―どんなキャラクターですか。

「今までに演じたことのないキャラクターでした。僕が演じる役というと愛と運命に翻弄されるような暗くて重たい役が多いんです。だけどこのヨンヒというキャラクターはちょっと変わっている。世間離れしたところがあるんですよ。いつも自然体でいられる男。『ロマンスタウン』の中で一番自由な人物じゃないかな。魅力的でした」

―ミンジュンさんとヨンヒの似ている点はありますか。

「たくさんあります。監督から特別な指示がないかぎり自分の好きなように演じました。せりふを言う時、台本にト書きがない場合でも自然にジェスチャーを付けたりしました。台本にない部分の解釈も試みたんです。その過程で共演者たちとの調和も生まれました。共演者との意見交換が今までで一番 多かったかもしれない。共演者同士でいろいろ話し合って演技するんです。それを監督が判断しながら撮影を進めました」

―ソン・ユリさんとの撮影エピソードを教えてください。

「このドラマは現実離れしています。ソン・ユリさん演じるヒロインは金持ちの家の家政婦なんですよ。こんな美人が家政婦なんてちょっと考えられませんよね(笑)。家政婦なので料理のシーンがあるんですが、実はユリさんは料理が苦手なんです。包丁をうまく使えないので、家で必死に練習してきてました。よく彼女をからかいました。『僕のほうが料理がうまい』って(笑)」

―その料理は食べましたか。

「彼女は切るだけで、あとはスタッフが作るんですよ。でも実はあまりおいしくない(笑)。
まずくても、おいしそうに食べないといけないんです。でも楽しい撮影でした」

―ミンジュンさんはモデル出身でおしゃれなことで有名ですが、このドラマでもカッコよさが目立ちました。ヨンヒのファッションでこだわったことはありますか。

「最高のスタッフを求めました。スタイリストが重要だと思ったんです。服装や髪形はキャラクターの個性を表現する大事な要素ですからね。やぼったく見えないよう気を使いました。服装には着る人の哲学や思想が反映されると思うんです。ヨンヒは世の中に対して斜に構えている、一見いいかげんな人物に思えますが心のどこかに鋭さを持った人間なんです。それを服装で表現しました。彼はビジネスマンではないので、自由で個性的なスタイルを自分なりに追求しました。それができたのはスタイリストのおかげです」

―個性的なアイテムは?

「ヨンヒらしさが出ているのは靴ですね。男性があまり履かないような靴を選んだりしました。それから、ある程度シワのある服を着ました。ゴヌ(チョン・ギョウン)はビジネスマンで堅い感じがするけど、ヨンヒはソフトなイメージ。だから肩のラインがなだらかなラフなスタイルでまとめました。レイヤードスタイルにしたり、カーディガンを羽織ったりして、ソフトな感じを出しました。演技はいまひとつですが、外見には大満足です(笑)」

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